にきびとは何ですか?
にきびはよくある皮膚の問題で、顔、胸、肩、背中にできる小さなふき出物のことです。死んでしまった皮膚細胞や細菌がたまって、ふき出物ができます。
死んでしまった皮膚、細菌、かわいた皮脂がたまって、毛包(毛髪が生えてくる小さなポケットのようなところ)がふさがれてしまうと、にきびができます。
医師はクリームや、ときに飲み薬でにきびを治療します。
ひどいにきびは、ストレスになることがあります—きちんと治療をして、カウンセラーに相談すると役に立つでしょう。
にきびの原因は何ですか?
皮脂や死んでしまった皮膚の細胞が毛包につまると、にきびができます。毛包が腫れてもりあがることがあります(黒にきび)。つまった毛包にある種の細菌が入ると、炎症がおこります。炎症がおこると、ふき出物ができて中にうみがたまります。
次のことに当てはまる場合、にきびができる可能性がとても高くなります:
思春期の10代の若者
思春期のにきびはふつう、時間がたつとよくなって、20代の半ばぐらいまでにはなおります。ただ、なかには40代になってもにきびができる人もいます(とくに女性)。
次のようなことでもにきびができます:
妊娠や月経によってホルモンが変化する
毛穴がつまるような化粧品やスキンクリームを使っている
ある種の薬(特にコルチコステロイドやタンパク質同化ステロイド)を使っている
体にぴったりして汗がたまりやすい服を着ている
性行為をしたり顔をきちんと洗っていないことで、にきびができることはありません。また、医師は、食べものがにきびに関係しているとは考えていません。ただ、乳製品やとても甘い食べものは少し関係がある可能性があります。
にきびにはどのような症状がありますか?
次のようなできものが皮膚にできていないかを調べます:
黒にきび
白にきび
ふき出物
芯が深くてうみがたまっている硬いできもの(結節)
痛みがあってうみがたくさんたまっている赤くて大きなできもの(うみがたまった嚢胞または膿瘍)
Image provided by Thomas Habif, MD.
医師はどのようにして、私ににきびがあるかどうかを判断しますか?
医師はあなたの皮膚を見れば、にきびができていることが分かります。
医師はにきびをどのように治療しますか?
治療のために、医師はあなたを皮膚科の医師に紹介します。どのようなにきびでも、医師はあなたに次のことをするよう伝えます:
刺激のすくない石けんで1日1~2回やさしく皮膚を洗う
油分の多い化粧品は使わない
傷あとが残ることがあるため、にきびを押し出そうとしたり、にきびを破いたりしない
医師は次のこともする場合があります:
にきびにぬるクリームを処方する
場合によっては、抗菌薬の飲み薬を処方する
場合によっては、にきびのせいで、あなたがストレスを感じていたり、人と会うのがおっくうになっていたりするときには、カウンセラーに相談するようすすめる
にきびがひどければ、医師は次のようなほかの薬を使用することがあります:
経口避妊薬(女性の場合)
大きく腫れた嚢胞や膿瘍にコルチコステロイドを注射して治るのを助ける
イソトレチノイン―ただし、イソトレチノインはとても重い副作用が起こることがあるため、ほかのにきびの薬がきかなかったときだけ使用する
イソトレチノインは妊娠すると危険なため、女性は避妊法を2種類つかわなければなりません。