凍傷とうしょう

完全なレビュー: 2024年 10月 執筆者:The Manual's Editorial Staff
最終更新日: 2024年 10月
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凍傷とうしょうとは何なんですか?

凍傷とうしょうは体からだの一部いちぶが凍こおってしまうことによる損傷そんしょうです。いったん凍こおった組織そしきは死しんでしまい、再さい生なますることはありません。凍結とうけつによる以外いがいにも、組織そしきが低温ていおんによって損傷そんしょうすることがあります。そのような損傷そんしょうは非ひ凍結とうけつ性せいの組織障害そしきしょうがいと呼よばれます。

  • 凍傷とうしょうになった部分ぶぶんの皮膚ひふは、感覚かんかくがなくなったり、白しろくなったり、腫はれたり、水みずぶくれができたり、あるいは黒くろく変色へんしょくしてなめし革かわのようになることがあります。

  • ひどい凍傷とうしょうでは、手足てあしの指ゆび、鼻はな、耳みみなどの一部いちぶを失うしなってしまうこともあります。

  • 凍傷とうしょうになった部分ぶぶんはお湯ゆで温あたためてください。

  • 凍傷とうしょうになった部分ぶぶんをこすらないよう気きを付つけること(皮膚ひふや組織そしきを傷きずつける恐おそれがあります)。

体からだのどこかが凍傷とうしょうになったと思おもったら、すぐに医師いしの診察しんさつを受うける必要ひつようがあります。

凍傷とうしょうはどのような原因げんいんで起おこりますか?

凍傷とうしょうは、非常ひじょうに低ひくい温度おんどにさらされて皮膚ひふが凍こおることにより起おこります。ひどい凍傷とうしょうの場合ばあい、皮膚ひふの下したの組織そしきも凍こおります。

凍こおった細胞さいぼうは死しんでしまいます(壊死えし)。いったん壊死えしした細胞さいぼうは、その後ご凍結とうけつが溶とけても再さい生なますることはありません。壊死えしした組織そしきは非常ひじょうに細菌さいきんなどに感染かんせんしやすいです。

周囲しゅういの凍こおっていない細胞さいぼうも、低温ていおんによって損傷そんしょうしている可能性かのうせいがあります。すぐに温あたためればそれらの細胞さいぼうを温存おんぞんできるかもしれませんが、それでも後あとから壊死えししてしまうことがあります。組織そしきが回復かいふくするかどうか分わかるまでに、長ながい時間じかんがかかることがあります。

寒さむい日ひに屋外おくがいにいて、次つぎの条件じょうけんに当あてはまる場合ばあい、凍傷とうしょうになるリスクが高たかいです。

  • 体からだがぬれている

  • 強つよい風かぜがふいている

  • 金属きんぞく性せいのものに触ふれている

  • 血液けつえきの流ながれが悪わるい(たとえば、糖尿病とうにょうびょうなどで)

  • 手袋てぶくろやブーツがきつすぎる

  • 顔かお、手て、耳みみが覆おおわれておらず、むき出だしになっている

凍傷とうしょうにはどのような症状しょうじょうがありますか?

凍傷とうしょうになった部分ぶぶんは、感覚かんかくがなくなり、さわると冷つめたく感かんじます。その他たの症状しょうじょうは、凍傷とうしょうがどのくらい深ふかくに達たっしているかによって異ことなります。

  • 浅あさい凍傷とうしょう:皮膚ひふの一部いちぶが白しろくなって感覚かんかくがなくなり、温あたためるとはがれる

  • 中程度ちゅうていどの凍傷とうしょう:水みずぶくれと腫はれ

  • 深ふかい凍傷とうしょう:皮膚ひふが黒くろく変色へんしょくし、なめし革かわのようになる(壊疽えそ)

凍傷とうしょうになった部分ぶぶんが温あたたまると、感覚かんかくが戻もどってきて、ひどく痛いたみます。

黒くろく変色へんしょくしてなめし革かわのようになった部分ぶぶんの皮膚ひふは、やがてはがれ落おちます。指ゆびや耳みみがまるごと取とれてしまうこともあります。そうした現象げんしょうは、かなり時間じかんがたってから起おこることもあります。

凍傷とうしょうが治なおった後あと、その部分ぶぶんが冷つめたさにとても敏感びんかんになることがよくあります。その部分ぶぶんの感覚かんかくが永久えいきゅうになくなったり、痛いたみが残のこることもあります。手足てあしの指ゆびの爪つめが異常いじょうな見みた目めになることがあります。

医師いしはどのようにして、凍傷とうしょうになっているかどうかを判断はんだんしますか?

医師いしは、患者かんじゃを診察しんさつすることで、凍傷とうしょうになっているかを判断はんだんします。凍傷とうしょうは、最初さいしょは非ひ凍結とうけつ性せいの組織障害そしきしょうがいと同おなじように見みえることもあります。

医師いしは凍傷とうしょうをどのように治療ちりょうしますか?

凍傷とうしょうになった部分ぶぶんを温あたためるのが、早はやいほどよいです。すぐに病院びょういんに行いけない場合ばあいは:

  • あたたかい毛布もうふで体からだを温あたためます。

  • 凍傷とうしょうになった部分ぶぶんの皮膚ひふをお湯ゆ(約やく40度ど)に入いれて温あたためます。

  • できるだけ早はやく病院びょういんに行いくことが重要じゅうようです。

患部かんぶを温あたためるのに使つかうお湯ゆは、凍傷とうしょうになっていない人ひとが心こころ地よく手てを入いれておくことができる程度ていどの温度おんどがよいです。お湯ゆが熱あつすぎると、皮膚ひふがさらに傷きずつきます。

足あしが凍傷とうしょうになり、安全あんぜんな場所ばしょへ行いくために歩あるく必要ひつようがある場合ばあいは、先さきに凍結とうけつを溶とかそうとしない方ほうがよいです。凍結とうけつが溶とけかかった足あしで歩あるくのは、完全かんぜんに凍結とうけつしている足あしで歩あるくよりもかえって良よくありません。凍傷とうしょうが溶とけかかった足あしが再ふたたび凍こおってしまうと、さらに悪わるい結果けっかとなります。

以下いかのことはしないように気きを付つけます。

  • 皮膚ひふをこする

  • 凍傷とうしょうになった部分ぶぶんのまわりに雪ゆきをつける

  • 直火じかび、温熱おんねつパッド、電気毛布でんきもうふなどで皮膚ひふを温あたためる(感覚かんかくのなくなった皮膚ひふは温度おんどが熱あつすぎても分わからないため)

医師いしは凍傷とうしょうになった部分ぶぶんをお湯ゆで温あたため、さらに以下いかの処置しょちを行おこないます。

  • 痛いたみ止どめの薬くすりを投与とうよする

  • 水みずぶくれが破やぶれている部分ぶぶんがあれば、その部分ぶぶんに抗菌薬こうきんやくのクリームをぬる

  • 皮膚ひふを清潔せいけつで乾かわいた状態じょうたいに保たもつ

  • 場合ばあいにより、血液けつえきの流ながれをよくする薬くすりや感染症かんせんしょうを治療ちりょうする抗菌薬こうきんやくを投与とうよする

  • 場合ばあいにより、壊死えしした皮膚ひふを切除せつじょしたり、体からだの一部いちぶを切断せつだんする手術しゅじゅつを行おこなう

手術しゅじゅつはすぐに行おこなうのではなく、できる限かぎり待まって様子ようすを見みてから行おこないます。十分じゅうぶんに待まって様子ようすを見みることで、組織そしきが死しんでしまっているのか、ただひどく損傷そんしょうしているだけなのかが分わかります。

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