小児の耳の中に液体がたまる症状(滲出性中耳炎)

レビュー/改訂 2024年 6月 | 修正済み 2025年 4月
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中耳は、鼓膜の奥にある空間です。中耳には、鼓膜のふるえを内耳の神経に伝える小さな骨が3つあります。

耳管は、のどのおくと中耳をつないでいます。

外耳道は、耳の外と鼓膜をつないでいる管です。

耳の内部

滲出性中耳炎とはどのような病気ですか?

滲出性中耳炎は中耳の中に液体がたまる症状で、ふつうは中耳炎になった後に起こります。

  • これは中耳炎の後に起こることもありますが、滲出性中耳炎の液体の中には菌はいません。

  • 滲出性中耳炎は何才でも起こりますが、最もよく起こるのは子どもです。

  • 耳がつまった感じがしたり、いくらかの難聴になったりすることがあります。

  • 医師はあなたの耳の中を見たり、音波の検査をしたりして、中に液体があるかどうかを判断します。

  • 液体を外に出すために、医師が鼓膜に穴をあけなければならない場合もあります。

滲出性中耳炎の原因は何ですか?

異常がなければ、何かを飲み込む動作をすると、中耳の中の圧力が下がります。飲み込みの動作をすると、耳管が開きますが、これは1分に3~4回しか起こりません。耳管がふさがっていると、中耳の中に液体がたまり、鼓膜が正しく動けなくなります。

耳管のふさがりは、かぜやアレルギーによって耳管の中やアデノイドが腫れると起こります。アデノイドとは、感染から身を守るのを助けている組織のかたまりで、耳管の出入り口のすぐ近くにあります。

滲出性中耳炎にはどのような症状がありますか?

  • 耳がつまった感じがする

  • つばなどを飲み込むと、ポンという音やバリバリという音がする

  • 音が聞こえにくくなる

  • ときには、体のバランスがとれなくなる

小さな子どもに滲出性中耳炎と難聴が長い間続いていると、言葉を発する方法を習得するのが難しくなることがあります。また、滲出性中耳炎は、その後に中耳炎(急性中耳炎)になる危険性を高めます。

医師はどのようにして、私が滲出性中耳炎かどうかを判断しますか?

医師は次のことをします。

  • 手持ち式のライトであなたの耳を見る

  • 液体がないか調べる音波検査をする(ティンパノメトリー検査といいます)

  • 聞こえの検査をする

医師は滲出性中耳炎をどのように治療しますか?

ほとんどの人は、治療をしなくても、よくなります。滲出性中耳炎には抗菌薬は効きません。

口を閉じて、鼻をつまみながら息をはき出そうとすることで、耳のつまった感じを短い間だけ、やわらげることができます。

症状が3カ月以上続く場合は、次の治療が必要かもしれません:

  • 鼓膜に穴をあけて、液体が外に出ていくようにする

  • 細いチューブを鼓膜の奥に入れて、中の空気をぬき、また液体がたまらないようにする

  • アデノイドを取り除くための手術をする

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