破傷風とはどのような病気ですか?
破傷風は、破傷風菌は(Clostridium tetani)という細菌によって引き起こされる、命にかかわる病気です。
破傷風菌は、神経や脳に影響を与える毒を作り出します
破傷風は、切り傷、刺し傷、やけどなど、皮膚から微生物が入ってしまう怪我の後に起こります
通常、最初の症状として強い筋肉の痙攣(けいれん)が、怪我をしてから5~10日後に始まります
物を飲み込みづらくなったり、呼吸が苦しくなったりすることがあり、それによって死亡することもあります
破傷風ワクチンを定期的に接種することが破傷風予防に役立ちます
自分が破傷風かもしれないと思ったときや、刺し傷、深い切り傷、またはしっかり洗うのが難しい傷があるときは、すぐに病院に行ってください。傷が複雑でなく清潔で、破傷風の予防接種を受けたことがある場合は、自宅で傷をケアすることができます。
破傷風の原因は何ですか?
破傷風を引き起こす細菌は、土や動物の糞中に生息しています。以下のような状態になると、体内に入ることがあります。
切り傷や刺し傷、特に深いものや、土が中に入っているもの
汚れた針(タトゥー用の針や違法薬物の注射に使う針など)による刺し傷
やけどや凍傷などの皮膚の傷
世界の衛生対策が整っていない地域では、へその緒を切ったところに土が入って、乳児が破傷風になることがあります。
破傷風にはどのような症状がありますか?
症状は、怪我をしてから約5~10日後に現れますが、遅い場合は50日経ってから現れることもあります。次のような症状があります。
痛みを伴う筋肉の痙攣が起き、筋肉が張って、硬くなる
筋痙縮(きんけいしゅく、筋肉が突っ張ること)は通常、あごから始まります。あごが開けられなくなるため、破傷風は牙関緊急(がかんきんきゅう)と呼ばれることもあります。筋肉の痙攣は、喉に現れたり呼吸がしにくくなったりすることがあり、その後、首、肩、顔、腕、脚、背中、腹部にも広がります。破傷風の感染者は、眉毛が吊り上がり、顔が笑顔のままで固まったりすることがあります。また、背中がアーチ状に曲がったり、排尿や排便が困難になったりすることもあります。
ほかにも次のような症状があります。
心拍が速くなる
発熱や極度の発汗
医師はどのようにして、私が破傷風かどうかを判断しますか?
医師は、症状や最近怪我をしたかを尋ねることで、破傷風にかかっているかどうかを判断することができます。怪我をした部分から組織のサンプルを採取して、細菌の検査を行うこともあります。
医師は破傷風をどのように治療しますか?
破傷風の感染者は入院下で治療します。切り傷や怪我を消毒し、壊死した皮膚組織を切除します。医師は破傷風を以下の方法で治療します。
抗菌薬と破傷風抗毒素
筋肉の痙攣(けいれん)を軽くする薬剤の注射
痛みや不安を和らげる薬剤
呼吸ができないときは、喉に気管チューブを挿入して人工呼吸器を接続します。飲み込むことができない場合は、静脈から栄養と水分を補給します。
破傷風はどうすれば予防できますか?
破傷風ワクチンを接種することで破傷風を予防できます(注射)。幼児では、破傷風ワクチンと共にジフテリアと百日せきワクチンを接種します。幼児には注射を3回以上行います。成人は、最初の接種以降、10年に1回のペースで追加接種を受けるべきです。
切り傷や怪我を負った場合は、直ちに石けんと水で傷口を洗浄してください。その後、破傷風ワクチンの接種を受けたことがない、または過去10年間に追加接種を受けていない場合は、破傷風ワクチンを接種する必要があります。



