慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょう

(ボクサー認知症にんちしょう)

完全なレビュー: 2024年 10月 執筆者:The Manual's Editorial Staff
最終更新日: 2024年 10月
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慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうとはどのような病気びょうきですか?

慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうは、時間じかんがたつにつれて脳のう細胞さいぼうが壊こわれていく病気びょうきです。この病気びょうきは、頭あたまにくり返かえしけがしたり、爆発ばくはつで頭あたまにショックを受うけたりすることが原因げんいんで起おこります。頭あたまのけがには、脳のうしんとうも含ふくまれます。

  • 頭あたまにけがをしても慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうになる人ひともいれば、ならない人ひともいる理由りゆうは、医師いしたちにもよくわかっていません。

  • 慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうの症状しょうじょうとしては、気分きぶんが落おちこむ、攻撃的こうげきてきになる、混乱こんらんする、人格じんかくが変かわる、素早すばやい動うごきやはっきり話はなすことが難むずかしくなる、などがあります。

  • 慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうを治なおせる治療法ちりょうほうはありません。

  • 治療ちりょうをすると、気分きぶんの症状しょうじょうが軽かるくなり、苦くるしみが少すくない、安全あんぜんな状態じょうたいを保たもちやすくなります。

慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうは認知症にんちしょうの一種いっしゅで、認知症にんちしょうとは、おぼえること、考かんがえること、学まなぶことが難むずかしくなる脳のうの病気びょうきです。

慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうの原因げんいんは何なんですか?

慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうは次つぎのことが原因げんいんで起おこります。

  • フットボールやボクシング、そのほかのスポーツなどで、頭あたまにくり返かえしけがをすること(1回かい1回かいのけがは重おもくなくても、慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうになる可能性かのうせいがあります)

  • 爆発ばくはつによる頭あたまのけが(最もっとも多おおいのは戦たたかっている兵士へいしのケースです)

慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうにはどのような症状しょうじょうがありますか?

慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうの症状しょうじょうは、年としをとるまで出でないことがあり、60才さいを過すぎて現あらわれることもあります。

慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうの人ひとの一部いちぶは、大人おとなになってすぐのころから軽かるい症状しょうじょうが出ではじめ、人生じんせいの後半こうはんにより重おもくなっていきます。

次つぎのような症状しょうじょうがあります。

  • うつ病びょう

  • イライラする

  • 自殺じさつを考かんがえる

  • 攻撃的こうげきてきになる

  • カッとなりやすくなる

  • 認知症にんちしょう

  • 計画けいかくや整理せいりができなくなる

  • 手先てさきが不器用ぶきようになる

  • はっきり話はなすのが難むずかしくなる

医師いしはどのようにして、私わたしが慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうかどうかを判断はんだんしますか?

医師いしは、頭あたまに何度なんどもけがをした人ひとや大おおきな爆発ばくはつを経験けいけんした人ひとに慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうの症状しょうじょうが現あらわれた場合ばあいに、この病気びょうきを疑うたがいます。

慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうの診断しんだんを確認かくにんできる検査けんさはありませんが、医師いしはCT(コンピュータ断層撮影だんそうさつえい)検査けんさなど、脳のうの画像検査がぞうけんさを行おこないます。それらの画像検査がぞうけんさは、同おなじような症状しょうじょうが出でるほかの病気びょうきがないかどうかを、医師いしが確認かくにんするのに役立やくだちます。慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうであることを確実かくじつに確たしかめるには、患者かんじゃさんが亡なくなった後あとで脳のうを調しらべるしか方法ほうほうがありません。

医師いしは慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうをどのように治療ちりょうしますか?

慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうを治なおせる治療法ちりょうほうはありませんが、次つぎの対応たいおうが助たすけになります。

  • 安全あんぜんな生活環境せいかつかんきょうを整ととのえて、日々ひびの日課にっかを規則的きそくてきに行おこなうようにする

  • まわりの人ひとや介護者かいごしゃが変かわるときは、そのことをはっきりと説明せつめいする

  • カウンセリング

  • 症状しょうじょうを軽かるくする薬くすり

慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうになる可能性かのうせいを減へらすために、脳のうしんとうを起おこした人ひとは、体からだを動うごかさず静しずかにして、しばらくは運動うんどうをしないようにするべきです。

慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうの人ひとは、ものごとを判断はんだんするのが難むずかしくなる前まえに、治療ちりょう、お金かね、法律ほうりつに関かんする決定けっていを、できるだけ多おおくすませておくのがよいでしょう。これには、治療方針ちりょうほうしんを決きめられなくなったときに、その人ひとの代かわりに、治療ちりょうに関かんする決定けっていをする人ひとを選えらんでおくことも含ふくまれます。死しが近ちかくなったときにどのような治療ちりょうを受うけたいか(リビングウィルといいます)について、医師いしと話はなし合あっておくことも必要ひつようです。

慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうが悪わるくなってくると、生いきられる期間きかんをのばすことよりも、苦くるしみを軽かるくすることが治療ちりょうの中心ちゅうしんになっていきます。

介護かいごする人ひとへのケア

慢性まんせい外傷性脳症がいしょうせいのうしょうの人ひともふくめて、認知症にんちしょうの人ひとの介護かいごをするのは、ストレスが多おおく、大変たいへんなことです。介護かいごする人ひとが疲つかれはてて、うつ状態じょうたいになり、自分じぶんの心こころや体からだの健康けんこうに気きが回まわらなくなることがよくあります。介護かいごする人ひとには次つぎのことが大切たいせつです。

  • 認知症にんちしょう患者かんじゃのニーズを効果的こうかてきに満みたす方法ほうほうを学まなび、認知症にんちしょう患者かんじゃに何なにが期待きたいできるかを知しる:

  • 必要ひつようなら、デイケアプログラム、在宅看護ざいたくかんご、家事かじの手伝てつだい、住すみこみでの支援しえん、カウンセリング、サポートグループなどのサービスを受うける

  • 定期的ていきてきに友ともだちと会あったり、好すきなことをしたり、活動かつどうに参加さんかしたりするなど、時間じかんを自分じぶんのために使つかう

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