セリアック病びょう

完全なレビュー: 2024年 6月 執筆者:The Manual's Editorial Staff
最終更新日: 2025年 4月
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セリアック病びょうとはどのような病気びょうきですか?

小腸しょうちょうは、食たべたものが吸収きゅうしゅうされるところです。セリアック病びょうは、食たべものに含ふくまれる栄養素えいようそがしっかり吸収きゅうしゅうされなくなる、小腸しょうちょうの病気びょうきです。栄養素えいようその種類しゅるいとしては、タンパク質しつ、炭水化物たんすいかぶつ、脂肪しぼう、ビタミン、ミネラルなどがあります。栄養素えいようそが吸収きゅうしゅうされない状態じょうたいを吸収不良きゅうしゅうふりょうといいます。必要ひつような栄養素えいようそをとれていないことを栄養障害えいようしょうがいといいます。

  • セリアック病びょうは、家族かぞくの中なかで遺伝いでんする自己免疫疾患じこめんえきしっかんです。

  • この病気びょうきでは、グルテンというタンパク質しつを含ふくんでいる食たべものの消化しょうかに問題もんだいが起おきますが、グルテンは小麦こむぎ、大麦おおむぎ、ライ麦むぎや、これらの穀物こくもつで作つくられた食たべものに含ふくまれています。

  • 症状しょうじょうとしては、とてもくさく、あぶらっぽい下痢げり、疲つかれを感かんじる、体重たいじゅうが減へるなどがあります。

  • 子こどもの場合ばあいは、成長せいちょうが遅おそくなります。

  • この病気びょうきを治なおせる治療法ちりょうほうはありませんが、セリアック病びょうの人ひとは、グルテンが入はいっていない食事しょくじを食たべるようにすることで、症状しょうじょうが出でないようにすることができます。

セリアック病びょうの原因げんいんは何なんですか?

セリアック病びょうは、自己免疫疾患じこめんえきしっかんという種類しゅるいの病気びょうきですです。病気びょうきや感染かんせんから体からだを守まもるための仕組しくみを、免疫系めんえきけいといいます。自己免疫疾患じこめんえきしっかんになると、免疫系めんえきけいが自分じぶんの体からだの一部いちぶを攻撃こうげきするようになります。

  • セリアック病びょうでは、一部いちぶの穀物こくもつに含ふくまれているグルテンというタンパク質しつに、免疫系めんえきけいが反応はんのうします。

  • その免疫反応めんえきはんのうによって、小腸しょうちょうの表面ひょうめんを傷きずつける抗体こうたいができます。

  • 腸ちょうの表面ひょうめんが傷きずつくと、食たべものに含ふくまれる栄養素えいようそを吸収きゅうしゅうできなくなります。

  • 吸収きゅうしゅうされない脂肪しぼうのせいで、あぶらぎった便べんが出でるようになります。

  • 吸収きゅうしゅうされないほかの栄養素えいようそによって、おならがたくさん出でたり、下痢げりになったりします。

グルテンは、小麦こむぎや、小麦粉こむぎこから作つくられたすべての食たべものに含ふくまれるタンパク質しつです。つまり、グルテンはパンやパスタ、たくさんの焼やき菓子がしにも含ふくまれています。大麦おおむぎとライ麦むぎにも、グルテンがいくらか含ふくまれています。オーツ麦むぎなど、そのほかの穀物こくもつにはグルテンは含ふくまれていません。野菜やさいや果物くだものには、グルテンは含ふくまれていません。

セリアック病びょうは家族かぞくの中なかで遺伝いでんします。この病気びょうきになりやすい体質たいしつが受うけつがれますが、実際じっさいにこの病気びょうきにかかるのは、家族かぞくの中なかの一部いちぶの人ひとだけです。

セリアック病びょうにはどのような症状しょうじょうがありますか?

症状しょうじょうは子こどものころに始はじまることもあれば、大人おとなになるまで現あらわれないこともあります。

よくある症状しょうじょうには次つぎのものがあります。

  • おなかが空すかない

  • 下痢げり(たいていは便べんがあぶらぎって見みえます)

  • お腹なかがふくれる感かんじがして、おならがたくさん出でる

  • 疲つかれを感かんじ、体重たいじゅうが減へる

子こどもは成長せいちょうしているので、子こどもの場合ばあい、栄養障害えいようしょうがいによる問題もんだいが起おきやすいです。子こどもでは、正常せいじょうに成長せいちょうしなかったり、身長しんちょうが低ひくかったり、体重たいじゅうが軽かるかったりすることもあります。女おんなの子こでは、生理せいりが来こないことがあります。

ビタミンやミネラルが十分じゅうぶんに吸収きゅうしゅうされないと、次つぎのことが起おこります。

  • 貧血ひんけつ(血液けつえきの細胞さいぼうが少すくなくなること)

  • 口内炎こうないえんと舌したの腫はれ

  • 骨ほねが細ほそくなり、折おれやすくなる

  • 腕うでや脚あしに、ピンや針はりで刺ささされるようなチクチクした感覚かんかく(しびれ)がする

そのほかの症状しょうじょうとしては次つぎのものがあります。

  • 痛いたみとかゆみのある発疹ほっしんと小ちいさな水みずぶくれ(疱疹状ほうしんじょう皮膚炎ひふえん)

  • 体からだの中なかの水分すいぶんが増ふえすぎることによる脚あしのむくみ

  • なかなか妊娠にんしんできない

セリアック病びょうの人ひとには、クローン病びょう、1型糖尿病がたとうにょうびょう、甲状腺疾患こうじょうせんしっかんやそのほかのホルモンの病気びょうき、関節かんせつリウマチなど、ほかの免疫系めんえきけいの病気びょうきも起おきることがあります。

医師いしはどのようにして、私わたしがセリアック病びょうかどうかを判断はんだんしますか?

医師いしは次つぎのような検査けんさをします。

  • グルテンに対たいする抗体こうたいがないか調しらべるための血液検査けつえきけんさ

  • 小腸しょうちょうの生検せいけん

  • 場合ばあいにより遺伝子検査いでんしけんさ

生検せいけんでは、内視鏡ないしきょう(体からだの中なかを見みるためのやわらかい管くだ)の先さきに付つけた器具きぐを使つかって、医師いしが組織そしきを小ちいさく切きり取とり、その組織そしきを顕微鏡けんびきょうで見みて調しらべます。

医師いしはセリアック病びょうをどのように治療ちりょうしますか?

おもな治療ちりょうは、

  • グルテンを含ふくむ食たべものを食たべないようにすることです。

少すこしだけのグルテンでも問題もんだいが起おきる可能性かのうせいがあります。

グルテンを食たべないようにするのは、難むずかしいかもしれません。グルテンが含ふくまれるものは、パン製品せいひんだけではありません。一部いちぶのスープやソース、アイスクリーム、ホットドッグなど、たくさんの加工食品かこうしょくひんにも含ふくまれています。グルテンが入はいっていない食事しょくじについては、栄養士えいようしや、セリアック病びょう財団ざいだん(Celiac Disease Foundation)などのセリアック病びょうのサポートグループから教おしえてもらえます。

セリアック病びょうはまた、一部いちぶのがんができる可能性かのうせいを高たかめます。グルテンを食たべないようにすれば、その可能性かのうせいを減へらすことができます。

医師いしは、失うしなわれたビタミンやミネラルを補おぎなうために、それらのサプリメントをあなたに出だすことがあります。疱疹状ほうしんじょう皮膚炎ひふえんの発疹ほっしんがあれば、医師いしはあなたに薬くすりを出だすこともあります。

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