セントジョーンズワートと薬との主な相互作用

相互作用を起こす薬

相互作用

一部の抗精神病薬(例、クロザピン)

セントジョーンズワートは抗精神病薬の効果を弱めることがある。

ベンゾジアゼピン系薬剤

セントジョーンズワートはこれら薬の不安軽減効果を弱め、眠気などの副作用のリスクを高めることがある。

シクロスポリン

セントジョーンズワートはシクロスポリンの血中濃度を下げて薬の効果を弱めるため、危険な結果(臓器移植での拒絶反応など)を招くことがある。

ジゴキシン

セントジョーンズワートはジゴキシンの血中濃度を下げて薬の効果を弱めるため、危険な結果を招くことがある。

抗凝固薬として用いられる第Xa因子阻害薬(例、リバーロキサバン)

セントジョーンズワートは第Xa因子阻害薬の血中濃度を低下させることがある。

イマチニブ(がんに対する化学療法薬)

セントジョーンズワートはイマチニブの効果を弱めることがある。

セントジョーンズワートは鉄の吸収を低下させることがある。

モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)

セントジョーンズワートはMAOIの作用を増強し、緊急の治療を要する重度の高血圧を引き起こす可能性がある。

非核酸系逆転写酵素阻害薬

セントジョーンズワートはこれらの薬の代謝を促すため、薬の効果が弱くなる。

経口避妊薬

セントジョーンズワートは経口避妊薬の代謝を促すため、薬の効果が弱くなる。

オメプラゾール

セントジョーンズワートはオメプラゾールの血清中濃度を低下させるため、薬の効果が弱くなる。

オキシコドン

セントジョーンズワートはオキシコドンの効果を弱めることがある。

特定の酵素によって代謝される薬剤(クロピドグレルなど)

セントジョーンズワートはこれらの薬の効果を弱めることがある。

フェニトイン

セントジョーンズワートはフェニトインの効果を弱めることがある。

光感作性薬剤(アミオダロン、ナプロキセン、スルホニル尿素薬[グリピジドなど]、スルホンアミド系抗菌薬など)

セントジョーンズワートを光感作性薬剤とともに摂取すると、日光過敏症のリスクが高まることがある。

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の治療に用いられるプロテアーゼ阻害薬(インジナビルやサキナビルなど)

セントジョーンズワートはプロテアーゼ阻害薬の血中濃度を低下させて薬の効果を弱める。

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI:フルオキセチン、パロキセチン、セルトラリンなど)

セントジョーンズワートはこれらの薬の効果を増強させることがある。

三環系抗うつ薬

セントジョーンズワートはこれらの薬の作用を弱めることがある。

ワルファリン

セントジョーンズワートはワルファリンの血中濃度を下げて薬の効果を弱めるため、血栓が生じやすくなることがある。