痔核の結紮
内痔核は外来で輪ゴムで縛って除去されることがあり、これはゴム輪結紮術と呼ばれています。使用される器具(結紮器)は、鉗子(かんし)とそれを取り囲むシリンダーでできていて、端に約5ミリメートルの輪ゴムがかけてあります。肛門鏡(観察用の短くて硬い管状の機器)を通じて結紮器を肛門に挿入し、鉗子で痔核をつかみます。シリンダーをずらして鉗子と痔核を覆い、輪ゴムを押してシリンダーから外し、痔核の根元に巻きます。輪ゴムによって痔核への血液供給が遮断され、痔核はしぼんでいき数日後に痛みもなく脱落します。約2週間毎に1つの痔核を結紮します。数回の治療が必要になることがあります。1回の受診で複数の痔核の結紮を行えることもあります。
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