鼻の細菌感染症

執筆者:Marvin P. Fried, MD, Montefiore Medical Center, The University Hospital of Albert Einstein College of Medicine
Reviewed ByLawrence R. Lustig, MD, Columbia University Medical Center and New York Presbyterian Hospital
レビュー/改訂 2025年 6月 | 修正済み 2025年 7月
v796178_ja
プロフェッショナル版を見る

細菌によって、鼻孔の開口部のすぐ内側(鼻前庭)に、吹き出物やおでき(せつ)ができることがあります。

鼻前庭炎

鼻の開口部に軽い感染(鼻前庭炎)が起こると、鼻毛の根元に吹き出物ができたり(毛包炎)、ときに鼻孔の周辺にかさぶたができたりすることがあります。多くの場合、ブドウ球菌属(Staphylococcus)の細菌が原因です。感染は鼻ほじりや鼻のかみすぎで起こることがあり、煩わしいかさぶたができ、そのかさぶたが剥がれると出血します。また、鼻の赤み、腫れ、痛みが生じることもあります。がんの治療に使用される特定の薬も鼻前庭炎を引き起こすことがあります。

鼻前庭炎は通常、ムピロシンの軟膏で治癒します。軟膏は2週間程度使わなければならない場合があります。

鼻せつ

感染が重篤化すると、鼻の前庭部におでき(鼻せつ)ができます。鼻せつが進行すると、鼻の先端の皮下組織に感染が広がることがあります(蜂窩織炎)。これらの感染症は、通常、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)と呼ばれる細菌によって引き起こされます。顔面のこの部分の静脈は脳へとつながっているため、医師はこの部分の感染を警戒します。これらの静脈を通って細菌が脳に広がると、海綿静脈洞血栓とという生命を脅かす病気が起こることがあります。

鼻せつの患者は通常、抗菌薬を内服し、患部にムピロシン軟膏を塗布します。また、1日3回、1回約15~20分、患部を蒸しタオルで温める方法も行われます。おできが大きい場合や抗菌薬による治療に反応しない場合は、手術で中身を出さなければならないこともあります。

quizzes_lightbulb_red
医学知識をチェックTake a Quiz!
ANDROID iOS
ANDROID iOS
ANDROID iOS