インプラント関連疾患

執筆者:James T. Ubertalli, DMD, Hingham, MA
レビュー/改訂 修正済み 2024年 4月
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インプラントを使用している人では、インプラントの根元に細菌が蓄積することにより、インプラントが埋め込まれている部分の軟らかい組織と硬い組織に問題が起きる可能性があります。軽症の場合は、歯ぐきの赤み、腫れ、圧痛を特徴とし、探針という器具で触れるときに出血したり、膿がたまっていたりすることがあります。進行すると、支えている骨が失われます。

インプラントに関連する病気には以下の3種類があります。

  • インプラント周囲粘膜炎

  • インプラント周囲炎

  • インプラント周囲の歯ぐき組織やあごの骨の欠損

インプラント周囲粘膜炎

インプラント周囲粘膜炎は、インプラント周辺の軟らかい歯ぐきの組織に影響を及ぼします。この炎症は歯垢によって引き起こされ、探針という器具で触れるときに出血する歯ぐきの腫れを特徴とします。この炎症の治療は、歯垢を処置するときと同じ方法で行われます。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎では、インプラント周囲の軟部組織に炎症が起きるのと同時に、インプラントを支えている骨が次第に失われていきます。インプラント周囲炎は、プラーク(歯垢)コントロールの不良に関連しており、重度の歯周炎を起こしたことがある人に発生します。治療は歯周炎を治療するときと同じ方法で行われます。

インプラント周囲の軟部組織や硬組織の欠損

歯の喪失後に正常な治癒が起こると、あごの骨が欠損したり、インプラントを支えるのに必要な密度の高い健康な歯ぐきの組織が喪失したりすることがあります。それらの硬組織や軟部組織を移植することで、このような異常を是正します。

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