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チクングニアウイルス感染症は、発熱や関節痛を引き起こす、ウイルス性感染症です。
通常は発熱と重度の関節痛がみられます。
チクングニア熱を診断するには、血液検査でウイルス自体またはウイルスに対する抗体を確認します。
チクングニア熱の治療は、症状の緩和に重点が置かれます。
チクングニアウイルスは、ヤブカ属の蚊よって広がります。このウイルスは最初にアフリカで特定されましたが,カリブ海地域および中南米,北米に伝播しています。
症状
チクングニアウイルス感染症では、典型的には虫刺されから4~8日後に発熱と重度の関節痛(多くの場合で手足)が現れます。
感染した人には、頭痛、筋肉痛、関節の腫れ、発疹がみられることもあります。ほとんどの人は1週間以内に良くなりますが、関節痛は数ヵ月、ときには数年続くこともあります。
診断
チクングニア熱を診断するには、血液検査でウイルス自体またはウイルスに対する抗体を確認します。
治療
発熱や痛みを軽減するための薬が投与されることがあります。ウイルスそのものを標的とする特定の薬剤はありません。
予防
チクングニアウイルスワクチンは、海外への旅行や研究室での勤務でチクングニアウイルスに曝露されるリスクが高い一部の人に使用されます。
さらなる情報
以下の英語の資料が役に立つかもしれません。こちらの情報源の内容について、MSDマニュアルでは責任を負いかねることをご了承ください。
米国疾病予防管理センター(CDC):チクングニアウイルス:チクングニア熱について(About Chikungunya) 2024年5月15日
世界保健機関(WHO):チクングニア熱 2025年4月14日

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