脊椎せきついや脊髄せきずいの損傷そんしょう

完全なレビュー: 2025年 9月 執筆者:The Manual's Editorial Staff
最終更新日: 2025年 9月
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脊椎せきついや脊髄せきずいとはどんなものですか?

脊椎せきついとは、背骨せぼねのことです。背骨せぼねは実際じっさいには、椎骨ついこつという24個この骨ほねと仙骨せんこつと尾骨びこつが長ながくつながったものです。椎骨ついこつの列れつは、頭蓋骨ずがいこつのすぐ下したの首くびの部分ぶぶんから始はじまって、一番下いちばんしたは骨盤こつばんのところまで続つづいています。これらの椎骨ついこつは人ひとの体重たいじゅうの大だい部分ぶぶんを支ささえています。

それぞれの椎骨ついこつは、真まん中なかに穴あなが開あいています。すべての椎骨ついこつの穴あなが一いち列れつにつながることで、脊椎せきつい全体ぜんたいにわたって脊柱管せきちゅうかんというトンネルをつくっています。脊柱管せきちゅうかんの中なかには脊髄せきずいが通とおっています。

脊髄せきずいは、脳のうと体からだのほかの部位ぶいの間あいだでやり取とりされるメッセージの通とおり道みちになる、電気でんきケーブルのような神経しんけいの束たばです。脊髄せきずいはとても傷きずつきやすく、そのため、脊柱管せきちゅうかんの中なかで守まもられています。

  • 脳のうから出でる信号しんごうは、腕うでや脚あしを動うごかすなど、体からだに何なにかをするよう命令めいれいするための信号しんごうです。

  • 脳のうに送おくられる信号しんごうは、体からだが何なににさわっているかや、どこに痛いたみがあるかなど、体からだからの情報じょうほうを脳のうに伝つたえるための信号しんごうです。

  • 脊椎せきついや脊髄せきずいの損傷そんしょうのほとんどは、自動車事故じどうしゃじこ、転倒てんとう、スポーツなどによって起おこります。

  • 背骨せぼねにけがをすると、骨ほねや神経しんけい、脊髄せきずいに影響えいきょうを及およぼすことがあります。

  • 脊椎せきついを損傷そんしょうすると、痛いたみが生しょうじます。

  • 脊髄せきずいを損傷そんしょうすると、力ちからが入はいらなくなったり、体からだが麻痺まひしたり、感覚かんかくが低下ていかしたり、また性交せいこうや排尿はいにょう、排便はいべんなどの行為こういに問題もんだいが生しょうじる場合ばあいがあります。

  • 脊椎せきついや脊髄せきずいを損傷そんしょうすると、場合ばあいにより手術しゅじゅつや理学療法りがくりょうほうが必要ひつようになります。

脊椎せきついや脊髄せきずいに損傷そんしょうを受うけたと思おもったら、すぐに医師いしの診察しんさつを受うける必要ひつようがあります。

脊椎せきついの成なり立たち

脊椎せきつい(脊柱せきちゅう)は、椎骨ついこつと呼よばれる骨ほねが連つらなってできています。脊椎せきついの中心ちゅうしんにある脊柱管せきちゅうかんという空間くうかんには長ながくて傷きずつきやすい脊髄せきずいが通とおっており、脊椎せきついを構成こうせいする椎骨ついこつはこの脊髄せきずいを守まもる役割やくわりを果はたしています。それぞれの椎骨ついこつと椎骨ついこつの間あいだには、椎間板ついかんばんという軟骨なんこつでできた板いたがあります。椎間板ついかんばんは脊椎せきついのクッションとして働はたらき、脊椎せきついにある程度ていどの柔軟じゅうなん性せいを与あたえています。

脊髄神経せきずいしんけい:脊髄せきずいの中なかから椎骨ついこつと椎骨ついこつの間あいだを通とおって、31対ついの脊髄神経せきずいしんけいが脊髄せきずいの外そとに伸のびています。それぞれの脊髄神経せきずいしんけいは、根元ねもとのところで2本ほんの短みじかい枝えだ(神経根しんけいこん)に分わかれています。

運動うんどう神経根しんけいこんは、脳のうと脊髄せきずいからの命令めいれいを体からだのほかの部分ぶぶん、特とくに骨格筋こっかくきんに伝つたえます。

感覚かんかく神経根しんけいこんは、体からだのほかの部分ぶぶんからの情報じょうほうを脳のうへ伝つたえます。

馬尾ばび:脊髄せきずいは脊椎せきついの上うえから4分ぶんの3の高たかさで終おわっていますが、そこから体からだの下したのほうに向むけて神経しんけいの束たばが伸のびています。この神経しんけいの束たばは、馬うまのしっぽに似にた形かたちをしているため、馬尾ばびと呼よばれます。馬尾ばびは、体からだと両脚りょうあしがやり取とりする神経しんけい信号しんごうの通とおり道みちになっています。

脊椎せきついや脊髄せきずいはどのような原因げんいんで損傷そんしょうしますか?

脊椎せきついや脊髄せきずいの損傷そんしょうは、以下いかのような原因げんいんで引ひき起おこされます。

  • 自動車事故じどうしゃじこ

  • 転倒てんとう

  • スポーツ事故じこ

  • 暴力ぼうりょく(銃じゅうでうたれるなど)

脊椎せきついや脊髄せきずいの損傷そんしょうにはどのような症状しょうじょうがありますか?

脊椎せきついや脊髄せきずいの損傷そんしょうの症状しょうじょうは、損傷そんしょうの場所ばしょと程度ていどによって異ことなります。次つぎのような症状しょうじょうがあります。

  • 首くびや背中せなかの痛いたみ

  • 体からだに力ちからが入はいらなくなったり麻痺まひしたりする(体からだの一部いちぶを動うごかせなくなる)

  • 体からだの感覚かんかくがなくなる(感覚かんかく喪失そうしつ)

  • 排尿はいにょうや排便はいべんのコントロールが難むずかしくなる

  • 性交せいこうの問題もんだい

影響えいきょうを受うける体からだの部位ぶいは、脊髄せきずいが損傷そんしょうを受うけた位置いちによって異ことなります。たとえば、腰こしの位置いちで脊髄せきずいが傷きずつくと、脚あしが動うごかせなくなったり、脚あしの感覚かんかくがなくなったりすることがありますが、その場合ばあい、腕うでは普通ふつうに使つかえます。首くびの位置いちで脊髄せきずいが傷きずつくと、腕うでと脚あしの両方りょうほうに影響えいきょうが及およぶことがあります。首くびの中なかの高たかい位置いちで脊髄せきずいが傷きずつくと、補助ほじょ機器ききなしには呼吸こきゅうができなくなることがあります。

力ちからが入はいらなくなったり、しびれが出でたりする症状しょうじょうは、短みじかい期間きかんで治おさまることもあれば、永続的えいぞくてきに続つづくこともあります。

医師いしはどのようにして、脊椎せきついや脊髄せきずいに損傷そんしょうがあるかどうかを判断はんだんしますか?

医師いしは患者かんじゃの症状しょうじょうについて質問しつもんし、患者かんじゃを診察しんさつをします。以下いかのような検査けんさをします。

医師いしは脊椎せきついや脊髄せきずいの損傷そんしょうをどのように治療ちりょうしますか?

脊椎せきついや脊髄せきずいに損傷そんしょうがある人ひとを動うごかそうとしてはいけません。救急きゅうきゅう隊たいが到着とうちゃくするのを待まつべきです。

救急きゅうきゅう隊員たいいんは、けがをした人ひとの首くびを動うごかないよう固定こていし、脊髄せきずいと椎骨ついこつがさらに傷きずつかないようにします。そのために、例たとえば次つぎのような処置しょちを行おこないます。

  • パッドが付ついた硬かたいボードに、けがをした人ひとの体からだをベルトのようなもので固定こていします。

  • 首くびにカラーと呼よばれる固かたい器具きぐをつけます。

医師いしは、脊椎せきついや脊髄せきずいを損傷そんしょうした患者かんじゃを次つぎのような方法ほうほうで治療ちりょうします。

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