低体温症ていたいおんしょう

完全なレビュー: 2024年 10月 執筆者:The Manual's Editorial Staff
最終更新日: 2025年 2月
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低体温症ていたいおんしょうとはどのような病気びょうきですか?

低体温症ていたいおんしょうは、危険きけんなほど体温たいおんが低下ていかした状態じょうたい(おおむね35度ど未満みまんとされています)を指さします。

  • 寒さむい場所ばしょに長時間ちょうじかんいると低体温症ていたいおんしょうになることがあります。

  • 強つよい風かぜが吹ふいていたり、冷つめたい水みずの中なかにいたり、体からだが濡ぬれていたり、あるいは体からだを動うごかして温あたためることができない状態じょうたいだと、低体温症ていたいおんしょうになりやすくなります。

  • 低体温症ていたいおんしょうになるとまず、体からだが震ふるえだします。

  • 低体温症ていたいおんしょうがひどくなると、意識いしきが混乱こんらんしたり、意識いしきを失うしなうことがあります。

  • 体温たいおんが約やく28度どを下回したまわると死しに至いたることがあります。

  • 低体温症ていたいおんしょうになるリスクが最もっとも高たかいのは、乳幼児にゅうようじと高齢者こうれいしゃです。

低体温症ていたいおんしょうになったと思おもったら、すぐに医師いしの診察しんさつを受うける必要ひつようがあります。

低体温症ていたいおんしょうはどのような原因げんいんで起おこりますか?

低体温症ていたいおんしょうは、寒さむいところにいて体からだを温あたためられない場合ばあいに起おこります。

もし寒さむい場所ばしょにいて、かつ次つぎの条件じょうけんに当あてはまる場合ばあい、低体温症ていたいおんしょうになるリスクが高たかいです。

  • 体からだを動うごかしていない(たとえば、けがをしていたり、お酒さけを飲のみすぎて失神しっしんしている)

  • 感染症かんせんしょうをわずらっている、血液けつえきの循環じゅんかんがよくない、甲状腺機能低下症こうじょうせんきのうていかしょうがあるなど、健康上けんこうじょうの問題もんだいを抱かかえている

  • 非常ひじょうに高齢こうれいであるか、あるいはごく幼おさない子こ供きょうである

低体温症ていたいおんしょうは、非常ひじょうに低温ていおんの環境かんきょうでのみ起おきるとは限かぎりません。13~16度程度どていどの温度おんどでも、低体温症ていたいおんしょうになる可能性かのうせいはあります。

低体温症ていたいおんしょうにはどのような症状しょうじょうがありますか?

最初さいしょは体からだが強つよくふるえ、歯はがカチカチ鳴なります。

低体温症ていたいおんしょうがひどくなると、次つぎの症状しょうじょうも現あらわれることがあります。

  • 体からだの動うごきが遅おそく、ぎこちなくなる

  • 意識いしきが混乱こんらんして受うけ答こたえが遅おそくなる

  • 反応はんのうが遅おそくなる

  • 正常せいじょうな判断はんだんができなくなる

  • 転ころびやすくなったり、横よこになって寝ねようとしたり、うろうろ歩あるき回まわったりする

  • ふるえが止とまり、昏睡状態こんすいじょうたいになる

やがて心臓しんぞうが止とまる(心停止しんていし)と死しに至いたります。しかし、重度じゅうどの低体温症ていたいおんしょうの状態じょうたいでは、体からだが必要ひつようとする酸素さんその量りょうは通常つうじょうより少すくなくなります。そのため、一部いちぶの低体温症ていたいおんしょうの人ひと、特とくに年齢ねんれいの低ひくい子こどもは、場合ばあいにより心停止しんていし後あとも最大さいだい1時間じかん程度ていど生いきていることがあります。

医師いしはどのようにして、低体温症ていたいおんしょうになっているかを判断はんだんしますか?

医師いしは患者かんじゃの体温たいおんを測はかることで、低体温症ていたいおんしょうになっているかを判断はんだんします。もし体温たいおんが35度ど未満みまんなら、低体温症ていたいおんしょうになっていると考かんがえられます。

医師いしは低体温症ていたいおんしょうをどのように治療ちりょうしますか?

低体温症ていたいおんしょうになった場合ばあい、以下いかの対応たいおうを行おこなう必要ひつようがあります。

  • ぬれた服ふくをぬいで乾かわかす

  • 暖あたたかくて乾かわいた服ふくをたくさん身みに着つけ、帽子ぼうしをかぶり、暖あたたかい毛布もうふで体からだをおおう

  • 温あたたかい飲のみ物ものを飲のむ

意識いしきがはっきりしており、寒かんさで体からだが震ふるえているだけなら、こうすることでやがて体からだが温あたたまります。もし意識いしきが混乱こんらんしていたり動作どうさや反応はんのうが鈍にぶい場合ばあいは、病院びょういんに連つれていく必要ひつようがあります。病院びょういんでは、体からだを温あたためる特別とくべつな処置しょちが必要ひつようになることがあります。

病院びょういんでは次つぎの方法ほうほうで体からだを温あたためることがあります。

  • 温あたたかい酸素さんそを吸すわせる

  • 温あたたかい液体えきたいを静脈内じょうみゃくない投与とうよするか、チューブで直接ちょくせつ腹部ふくぶに注入ちゅうにゅうする

  • 場合ばあいによっては、血液けつえきをいったんポンプで体外たいがいに出だして温あたためた後あとまた体内たいないに戻もどす機械きかいを使つかって、血液けつえきを温あたためる

低体温症ていたいおんしょうの人ひとに心肺蘇生しんぱいそせい法ほう(CPR)を行おこなうと心臓しんぞうを損傷そんしょうする恐おそれがあるため、心肺蘇生しんぱいそせい法ほうは行おこなわないこと。すぐに119番ばんに電話でんわをして、できるだけ早はやく病院びょういんに搬送はんそうしてください。

低体温症ていたいおんしょうはどうすれば予防よぼうできますか?

次つぎのことに気きを付つけることで、寒さむい場所ばしょで低体温症ていたいおんしょうになるのを予防よぼうできます。

  • 帽子ぼうしをかぶる

  • 体からだを乾かわいた状態じょうたいに保たもつ

  • 服ふくを何なん重じゅうにも重かさね着ぎし、必要ひつように応おうじて着ちゃくたり脱ぬいだりすることで、汗あせで濡れないようにしながら体からだを温あたたかく保たもつ

高齢こうれいの人ひとは特とくに低体温症ていたいおんしょうになりやすいため、次つぎのことに気きを付つけます。

  • 家いえの中なかの温度おんどを20度ど以上いじょうに保たもつ(特とくに寝室しんしつ)

  • 寒さむい日ひは、何枚なんまいか服ふくを重かさね着ぎし、頭あたまや手足てあしの指ゆびもしっかりおおうようにする

  • ウールなどの熱ねつが逃にげにくい素材そざいでできた服ふくを着きるよう心こころがける

  • 寒さむい場所ばしょにいるときは、温あたたかい食たべものや飲のみもの(お酒さけ以外いがい)をとる

  • 寒かんさを感かんじたら歩あるき回まわり、体からだを温あたためるように努つとめる

お金かねがなく家いえの中なかを十分じゅうぶんに暖あたたかく保たもつことができない場合ばあいは、お住すまいの自治じち体からだで燃料ねんりょう費ひを補助ほじょしてくれる制度どがないか調しらべてみましょう。

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