小児しょうにの急性中耳炎きゅうせいちゅうじえん

完全なレビュー: 2024年 6月 執筆者:The Manual's Editorial Staff
最終更新日: 2025年 4月
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中耳炎ちゅうじえんとはどのような病気びょうきですか?

中耳ちゅうじは鼓膜こまくのすぐ奥おくにある空間くうかんです。中耳ちゅうじに微生物びせいぶつが入はいって、感染症かんせんしょうを引ひき起おこすことがあります。中耳ちゅうじの感染症かんせんしょうのことを中耳炎ちゅうじえんともいいます。急性中耳炎きゅうせいちゅうじえんは、急きゅうに始はじまって、すぐに多おおくの症状しょうじょうを引ひき起おこします。

  • 中耳炎ちゅうじえんがあると耳みみが痛いたくなります。

  • 熱ねつがでたり、よく眠ねむれなかったりします。

  • 医師いしは光ひかりをあてて耳みみの内部ないぶを観察かんさつします。

  • ほとんどの中耳炎ちゅうじえんは、抗菌薬こうきんやくを使用しようしなくても自然しぜんによくなります。

  • 痛いたみや発熱はつねつには薬くすりが必要ひつようになる可能性かのうせいが高たかいでしょう。

中耳炎ちゅうじえんの原因げんいんは何なんですか?

ほとんどの場合ばあい、かぜの原因げんいんとなる微生物びせいぶつ(ウイルス)と同おなじものが、中耳炎ちゅうじえんの原因げんいんになります。細菌さいきんと呼よばれるほかの微生物びせいぶつが中耳炎ちゅうじえんを引ひき起おこすこともあります。

中耳炎ちゅうじえんにはどのような症状しょうじょうがありますか?

感染かんせんすると、中耳ちゅうじに液体えきたいがたまります。この液体えきたいにより鼓膜こまくがふくらんで痛いたくなります。鼓膜こまくが大おおきくふくらむと、破裂はれつすることがあります。次つぎのような症状しょうじょうがあります。

  • 耳みみの痛いたみ(幼おさない子こどもの場合ばあいは話はなせないため、耳みみを引ひっ張ぱったり、泣ないたりするかもしれません)

  • 発熱はつねつ

  • 不機嫌ふきげんになったり、よく眠ねむれなかったりする

  • 聞きこえにくくなる

  • ときに鼓膜こまくが破裂はれつすると、耳みみから血液けつえきや液体えきたいが出でてくる

めったにありませんが、中耳炎ちゅうじえんを引ひき起おこした細菌さいきんが次つぎのような場所ばしょに広ひろがった場合ばあいに、重おもい合併症がっぺいしょうが起おこることがあります。

  • 耳みみのとなりの骨ほね(耳みみの後うしろが痛いたくなる)

  • 内耳ないじ(めまいがしたり、聞きこえにくくなったりする)

  • 脳のう(頭痛ずつう、混乱こんらん、髄膜炎ずいまくえんが起おこる)

医師いしは、私わたしの子こどもに中耳炎ちゅうじえんがあるかどうかをどのように判断はんだんしますか?

医師いしは特別とくべつな光ひかりをあててあなたのお子こさんの耳みみの内部ないぶを観察かんさつします。次つぎのことがないかを確認かくにんします。

  • 鼓膜こまくがふくらんでいたり赤あかくなったりしていないか

  • 鼓膜こまくの奥おくに液体えきたいがたまっていないか

鼓膜こまくを見みやすくするために、まず耳みみあかを取とり除のぞく処置しょちが必要ひつようになる場合ばあいもあります。

鼓膜こまくが動うごくかどうかを確認かくにんするために、耳みみに空気くうきを吹ふき込こむこともあります。もし、鼓膜こまくが思おもうように動うごかない場合ばあいは、あなたのお子こさんは中耳炎ちゅうじえんにかかっている可能性かのうせいがあります。

中耳炎ちゅうじえんはどのように治療ちりょうしますか?

症状しょうじょうに応おうじた薬くすりを使つかう

  • アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの薬くすりで耳みみの痛いたみと発熱はつねつを治療ちりょうします。

点耳薬てんじやくの中なかには痛いたみを和やわらげるものもありますが、30分間ぷんかんぐらいしか効きき目めが続つづかないため、多おおくの医師いしは使用しようしません。かぜ薬ぐすりでよくある鼻はなづまりの薬くすりや抗こうヒスタミン薬やくは、子こどもには役やくに立たちません。

抗菌薬こうきんやく

感染予防かんせんよぼうのため抗菌薬こうきんやくが投与とうよされることがあります。現在げんざいでは、医師いしはほとんどの中耳炎ちゅうじえんが自然しぜんに治おさまることを知しっています。しかし、子こどもが次つぎのことにあてはまる場合ばあいには抗菌薬こうきんやくを投与とうよします。

  • 非常ひじょうに幼おさない

  • 非常ひじょうに具合ぐあいが悪わるい

  • すぐによくならないか、悪化あっかする

鼓膜穿刺こまくせんしを行おこなう

鼓膜こまくのふくらみによる痛いたみは、鼓膜穿刺こまくせんしによる治療ちりょうが必要ひつようになることがあります。この治療ちりょうでは、医師いしが鼓膜こまくに小ちいさな穴あなをあけて、感染かんせんした液体えきたいが出でてくるようにします。この穴あなは自然しぜんに治なおります。

子こどもの中耳炎ちゅうじえんはどうすれば予防よぼうできますか?

  • 子こどもに定期的ていきてきなワクチン接種せっしゅを受うけさせましょう(中耳炎ちゅうじえんの原因げんいんとなる肺炎はいえんやインフルエンザなどに対たいして)。

  • 哺乳ほにゅうびんを持もたせたまま寝ねかせないようにしましょう(横よこになっているときに飲のむと、耳みみの中なかに液体えきたいがたまることがあります)。

  • 子こどもが喫煙者きつえんしゃのそばにいかないようにしましょう。

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