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中毒性および栄養性弱視

(栄養欠乏性視神経症)

執筆者:

James Garrity

, MD, Mayo Clinic College of Medicine and Science

最終査読/改訂年月 2020年 6月
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中毒性弱視とは、低栄養、または鉛、メタノール(木精)、エチレングリコール(不凍液)、ある種の薬などの視神経に有害な物質にさらされることにより、視神経が損傷されることをいいます。

  • 中毒性弱視の原因の多くは、栄養不良または有害物質です。

  • 視力は通常、徐々に低下します。

  • 毒性物質にそれ以上さらされないようにするか、栄養補助食品を摂取する必要があります。

中毒性弱視の症状は、幼児で最もよくみられる弱視とは異なるため、弱視というかわりに視神経症(中毒性視神経症または栄養欠乏性視神経症)といわれることがあります。

原因

中毒性弱視は栄養欠乏、特にビタミンB1やB12または葉酸の欠乏によって起こることがあります(そのため、ときに栄養性弱視と呼ばれます)。(ビタミンの概要 ビタミンの概要 ビタミンは健康的な食事に不可欠です。ほとんどのビタミンについて、健康な人の大半が健康を維持するのに必要な1日当たりの量を表した推奨量(RDA)が設定されています。一部のビタミンには、安全な上限量(耐容上限量)が決められています。この上限を超えて摂取すると、有害な影響(毒性)が出るリスクが高まります。... さらに読む も参照)。アルコール依存症患者や肥満外科(減量)手術を受けた人は、特に栄養性弱視になりやすい傾向があります。その場合、実際の原因はおそらくアルコールの毒性ではなく低栄養であると考えられます。

まれに、中毒性弱視が薬(クロラムフェニコール、イソニアジド、エタンブトール、ジゴキシンなど)または毒性物質(鉛、エチレングリコール[不凍液]、もしくはメタノール[木精])によって起こることがあります。

症状

中毒性弱視では、視力が数日から数週間かけて徐々に低下します。盲点が現れ、徐々に大きくなることがあります。最初は症状に気づかない場合もあります。毒素にさらされたこと、または栄養欠乏が原因の視力障害は、両眼に発生するのが普通です。

エチレングリコールや、特にメタノール中毒は、突然、失明を引き起こすことがあります。いずれの物質も、昏睡、呼吸困難、嘔吐(おうと)、腹痛など他の重篤な症状を引き起こすことがあります。

知っていますか?

  • 不凍液(エチレングリコール)またはメタノール(木精)を飲むと、突然、失明することがあります。

診断

  • 医師による評価のほか、ときに検査

医師は、低栄養または毒性物質や化学物質への曝露の経歴、眼の症状、視力検査の結果に基づいて中毒性弱視の診断を下します。ときに、毒素またはビタミンの欠乏についての検査を行います。

予後(経過の見通し)

迅速な治療を行うと、中毒性弱視ではほとんどの場合、失われた視力がある程度は回復します。

治療

  • 低栄養またはアルコール摂取に対し、ビタミンのサプリメントとアルコールの回避

  • 薬または毒素に起因する症状の治療(鉛に対してキレート剤、エチレングリコールまたはメタノールに対して血液透析やホメピゾールなど)

中毒性弱視ではアルコールおよび毒性がある可能性のある化学物質や薬を避ける必要があります。アルコール摂取または低栄養が原因の場合、アルコール摂取を止め、バランスのとれた食事をとるとともに、葉酸とビタミンBを含むサプリメントを摂取します。しかし、原因が主としてビタミンB12欠乏症である場合、栄養補助食品のみの治療では不十分です。ビタミンB12欠乏症は、ビタミンB12の注射で治療するのが普通です。

視力障害のある人が利用できる補助具(ロービジョンエイド)として、ルーペ、拡大読書器、音声付き腕時計などがあります。

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