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肺炎はいえん球菌ワクチン

執筆者:

Margot L. Savoy

, MD, MPH, Lewis Katz School of Medicine at Temple University

医学的にレビューされた 2021年 6月
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肺炎はいえん球菌ワクチンは、肺炎はいえん球菌 Streptococcus pneumoniae肺炎はいえん双球菌)によってこされる細菌感染症かんせんしょう予防よぼう役立やくだちます。 肺炎はいえん球菌感染症かんせんしょう 肺炎球菌感染症 肺炎球菌感染症は、肺炎レンサ球菌 Streptococcus pneumoniae(肺炎球菌)という グラム陽性の球状細菌(球菌)(図「 主な細菌の形」を参照)によって引き起こされます。この細菌は一般的に、肺炎、髄膜炎、副鼻腔炎、中耳に感染症を引き起こします。 肺炎球菌は、感染者がせきやくしゃみをすると空気中に撒き散らされます。 肺炎球菌感染症により、通常は発熱と全身のけん怠感や、感染部位に応じた他の症状が現れます。... さらに読む としては、 耳の感染症かんせんしょう 急性中耳炎 急性中耳炎は、ウイルスや細菌の感染により中耳が炎症を起こした状態です。 急性中耳炎は、かぜやアレルギーの患者によく起こります。 感染した耳には痛みが出ます。 医師は、鼓膜を診察して診断を下します。 特定の小児予防予防接種によって、急性中耳炎のリスクを低減することができます。 さらに読む 急性中耳炎 はな腔炎 副鼻腔炎 副鼻腔炎は副鼻腔の炎症で、多くはウイルスや細菌の感染またはアレルギーが原因です。 最もよくみられる症状は痛み、圧痛、鼻づまり、頭痛などです。 診断は症状に基づいて下されますが、ときにCT検査などの画像検査が必要になることもあります。 原因となっている細菌感染症は抗菌薬で根治させることができます。 副鼻腔炎は最も多い病気の1つです。副鼻腔炎は、上顎洞(じょうがくどう)、篩骨洞(しこつどう)、前頭洞(ぜんとうどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつ... さらに読む 肺炎はいえん 肺炎の概要 肺炎は、肺にある小さな空気の袋(肺胞)やその周辺組織に発生する感染症です。 肺炎は、世界で最も一般的な死因の1つです。 重篤な慢性の病気が他にある患者において、肺炎はしばしば最終的な死因となります。 肺炎の種類によっては、ワクチンの接種によって予防できます。 米国では、毎年約200~300万人が肺炎を発症し、そのうち約6万人が死亡していま... さらに読む 肺炎の概要 血流感染症かんせんしょう 菌血症 菌血症とは血流に細菌が存在する状態をいいます。 菌血症は、日常的な行為(激しい歯磨きなど)、歯科的または医学的処置、あるいは感染症( 肺炎や 尿路感染症)が原因となります。 人工関節や人工心臓弁を使用している人や心臓弁に異常がある人では、菌血症が長引くリスクや菌血症で症状が生じるリスクが高まります。 菌血症では通常、症状はみられませんが、ときに特定の組織や臓器に細菌が増殖して、重篤な感染症を引き起こすことがあります。... さらに読む 髄膜炎 急性細菌性髄膜炎 急性細菌性髄膜炎とは、急速に進行する髄膜(脳と脊髄を覆う組織層)とくも膜下腔(髄膜と髄膜の間の空間)の炎症のうち、細菌が原因であるものをいいます。 年長の小児や成人では、あごを胸につけるのが難しくなる症状(項部硬直といいます)が現れ、また通常は発熱や頭痛もみられます。 乳児では、項部硬直がみられないことがあり、体調が悪そうに見えたり、体温が高くまたは低くなったり、哺乳が少なくなったり、眠そうにむずかったりするだけのことがあります。... さらに読む などがあります。

詳細については、CDCによる肺炎はいえん球菌結合型(PCV13)ワクチン説明せつめい書(Pneumococcal Conjugate (PCV13) vaccine information statement)とCDCによる肺炎はいえん球菌おおからだワクチン説明せつめい書(Pneumococcal Polysaccharide vaccine information statement)を参照さんしょうしてください。

肺炎はいえん球菌には90をえる種類しゅるいがあります。ワクチンは、重篤な病気びょうきこす可能性かのうせいが非常にたか種類しゅるいおおくを対象たいしょうとしています。肺炎はいえん球菌ワクチンには以下の2種類しゅるいがあります。

  • 13種類しゅるい肺炎はいえん球菌に効果こうかのある13価肺炎はいえん球菌結合型ワクチン(PCV13)

  • 23種類しゅるい肺炎はいえん球菌に効果こうかのある23価肺炎はいえん球菌おおからだワクチン(PPSV23)

肺炎はいえん球菌ワクチンの接種せっしゅ

PCV13ワクチン筋肉きんにく内に注射ちゅうしゃします。接種せっしゅかいすう年齢ねんれいによって異なります。このワクチンは以下のひとに推奨されています。

PCV13ワクチンは、肺炎はいえん球菌感染症かんせんしょうの発生リスクがたかい6~64歳のひとにも推奨されています。具からだ的には以下のひと対象たいしょうになります。

PPSV23ワクチンは、皮下または筋肉きんにく内に注射ちゅうしゃされます。これは以下のひとに推奨されています。

  • 65歳以上いじょうのすべての成人せいじん

現在げんざい65歳以上いじょうひとが、65歳未満の時点じてんでPPSV23の接種せっしゅけたことがある場合ばあい、初かい接種せっしゅから5ねん以上いじょう間隔かんかくけて2回目かいめ接種せっしゅけます。たとえば、64歳で初かい接種せっしゅけたひとは、その5ねんあとの69歳以降に2回目かいめけます。

PPSV23ワクチンは、肺炎はいえん球菌感染症かんせんしょうの発生リスクがたかい2~64歳のひとにも推奨されています。具からだ的には以下のひと対象たいしょうになります。

PPSV23ワクチンは、肺炎はいえん球菌による肺炎はいえんの重篤な合併症がっぺいしょう(血流感染症かんせんしょうなど)を予防よぼうするのに効果こうかがありますが、衰弱した高齢こうれい者ではその効果こうかが下がります。65歳で肺炎はいえん球菌ワクチンの初かい接種せっしゅけるひとは、最初さいしょにPCV13ワクチン、つぎいで1ねんあとにPPSV23ワクチンの接種せっしゅけます。すでにPPSV23の接種せっしゅけている場合ばあいは、直近のPPSV23の接種せっしゅから1ねん以上いじょう経過けいかしたあとにPCV13の接種せっしゅけるべきです。

対象たいしょう者が一時的に病気びょうきにかかっている場合ばあい、ワクチンの接種せっしゅはその病気びょうきが治まるまで待つのが通常です(CDC:ワクチン接種せっしゅけるべきでないひとCDC: Who Should NOT Get Vaccinated With These Vaccines?]も参照さんしょう)。

肺炎はいえん球菌ワクチンの副反応ふくはんのう

注射ちゅうしゃ部位にいたみが生じ、赤くなることがあります。ほか副反応ふくはんのうとしては、発熱はつねつ、易刺激性、眠気、食欲減退、嘔吐おうとなどがあります。

さらなる情報じょうほう

役立やくだ可能性かのうせいがある英語の資料を以下に示します。こちらの情報源じょうほうげんの内容について、MSDマニュアルでは責任を負いませんのでご了承ください。

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