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執筆者:

Larry E. Johnson

, MD, PhD, University of Arkansas for Medical Sciences

医学的にレビューされた 2018年 10月
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鉄(Fe)はヘモグロビン,ミオグロビン,および体内の多数の酵素の成分である。主に動物性食品に含まれるヘム鉄は,平均的な食事中の鉄分の85%超を占める非ヘム鉄(例,植物および穀物に含まれる)よりもはるかに吸収がよい。しかし,非ヘム鉄は,動物性タンパク質およびビタミンCと一緒に摂取すると吸収が増大する。

鉄欠乏症

鉄欠乏症は,世界的に最も一般的なミネラル欠乏症の一種である。以下の結果として起こることがある:

結腸癌による慢性出血が,中年および高齢者にみられる深刻な原因である。

貧血に加えて,鉄欠乏症は異食症(非食物を渇望する)およびさじ状爪を引き起こすことがあり,レストレスレッグス症候群と関連する。まれに,鉄欠乏症は輪状軟骨後部の食道ウェブによる嚥下困難を引き起こす。

鉄欠乏症の診断としては,血算,血清中のフェリチンおよび鉄の濃度,ならびに場合によりトランスフェリン飽和度(鉄結合能)の測定を行う。欠乏状態では,鉄およびフェリチンの濃度が低く,鉄結合能が高い傾向がある。

まれに,鉄欠乏症の診断が不確かである場合には,骨髄検査が必要になる場合もある。

鉄欠乏症の治療では,可能であれば原因を是正する(例,出血している腸管の腫瘍の治療など)。中等度または重度の鉄欠乏症の患者全ておよび軽度の患者の一部では,鉄補給が必要である。

鉄欠乏症に関する参考文献

  • 1.Coates A, Mountjoy M, Burr J: Incidence of iron deficiency and iron deficient anemia in elite runners and triathletes.Clin J Sport Med 1-6, 2016.doi: 10.1097/JSM.0000000000000390.

鉄中毒

鉄は以下のため体内に蓄積することがある:

  • 過剰量であるかまたは期間が長すぎる鉄剤療法

  • 繰り返しの輸血

  • 慢性アルコール中毒

  • 鉄剤の過量投与

鉄中毒の診断は鉄欠乏症の診断と同様である。

鉄中毒の治療としては,鉄と結合し尿中に排泄されるデフェロキサミンを用いることが多い。

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