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食道裂孔ヘルニア

執筆者:

Kristle Lee Lynch

, MD, Perelman School of Medicine at The University of Pennsylvania

レビュー/改訂 2020年 9月
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食道裂孔ヘルニアの病因

食道裂孔ヘルニアの病因は通常不明であるが,食道裂孔ヘルニアは食道裂孔(食道が横隔膜を通過する孔)で食道と横隔膜の間の筋膜付着部が伸張することによって発生すると考えられる。

食道裂孔ヘルニアの病態生理

食道裂孔ヘルニアには,主に以下に挙げる2つの病型がある:

  • 滑脱型食道裂孔ヘルニア(最も頻度が高い):胃の一部が食道胃接合部とともに横隔膜上に脱出している。

  • 傍食道型食道裂孔ヘルニア:食道胃接合部は正常な位置にあるが,胃の一部が横隔膜裂孔内で食道に隣接している。

食道裂孔ヘルニアを理解する

食道裂孔ヘルニアを理解する

食道裂孔ヘルニアは胃の一部分が横隔膜から異常に突出した状態である。

滑脱型食道裂孔ヘルニアはよくみられ,患者の40%を超える例はX線検査での偶然の発見であり,ヘルニアと症状との関係は不明である。胃食道逆流症(GERD)患者は大半がいくらかの食道裂孔ヘルニアを合併しているが,食道裂孔ヘルニア患者がGERDを合併している割合は50%未満である。

食道裂孔ヘルニアの症状と徴候

大半の滑脱型食道裂孔ヘルニア患者は無症状であるが,胸痛やその他の 逆流症状 症状と徴候 下部食道括約筋の機能不全によって胃内容が食道に逆流し,灼熱痛が起こる。逆流が持続することで,食道炎,狭窄,まれに化生またはがんがもたらされる可能性がある。診断は臨床的に行い,ときに内視鏡検査を併用し,場合によっては胃酸検査を併用する。治療は,生活習慣の改善とプロトンポンプ阻害薬による胃酸分泌抑制のほか,ときに外科的修復による。 ( 食道疾患および嚥下障害の概要も参照のこと。)... さらに読む 症状と徴候 が現れる可能性がある。傍食道型食道裂孔ヘルニアは一般に無症状であるが,滑脱型食道裂孔ヘルニアと異なり,嵌頓および絞扼を起こすことがある。どの病型でも,まれに消化管からの潜血または肉眼的出血が起こる可能性がある。

食道裂孔ヘルニアの診断

  • 食道造影

  • ときに上部消化管内視鏡検査

大きな食道裂孔ヘルニアは,しばしば胸部X線で偶然に発見される。小さなヘルニアの診断は食道造影による。

ヘルニアは上部消化管内視鏡検査でも見ることができる。

食道裂孔ヘルニアの治療

  • ときに外科的修復

  • ときにプロトンポンプ阻害薬

無症状の滑脱型食道裂孔ヘルニアには特異的な治療法は必要ない。GERD合併患者はプロトンポンプ阻害薬で治療すべきである。

傍食道型ヘルニアに対しては,絞扼のリスクがあるため,修復を考慮すべきである。

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