Msd マニュアル

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日本語版について

このページの記載は,主要コンテンツである医学事典(MSDマニュアル本体)の日本語訳に関するものです。ニュースなど,外部プロバイダー各社から導入されている追加コンテンツの翻訳については,本ページの記載は当てはまりませんので,ご注意ください。

MSDマニュアル家庭版の翻訳について

MSDマニュアル家庭版は、MSD Manual Consumer Version(以下「英語版」とします)を忠実に日本語訳したものです。この英語版は、専門家向けに書かれたMSD Manual Professional Version(日本語版はMSDマニュアルプロフェッショナル版)をベースとしつつも、科学的な正確性を確保できる範囲内で、一般の方向けに可能な限り易しい言葉を使って書かれています。MSDマニュアル家庭版の翻訳においても、こうした英語版の特徴を日本語でも再現できるように、細心の注意が払われています。

一方で、米国と日本の間には医療制度、文化、習慣に差があるため、そのまま翻訳すると日本の読者には説明不足になる場合があります。そのようなケースでは、科学的な内容が変わらないよう十分に注意したうえで、補足や言い換えなどを行って対応しています。

加えて、MSDマニュアル家庭版のウェブサイトでは、読者の利便性を高めるため、関連情報が存在するページ間の相互リンクが無数に貼られています。関心のあるページに簡単に移動し、理解を深めることができるように設計されています。このように相互に関連づけられた膨大な情報を他言語に翻訳するうえでは、それぞれのページやセクションの間で訳語・表現・表記が統一されていることがとても重要です。さらに、対象のコンテンツが膨大で、日々更新されるとなると、これは非常に難しい課題となりますが、MSDマニュアルの翻訳プロセスでは、様々な手法を駆使することでこの難題をクリアし、読者に訳語・表現・表記が統一されていないことで混乱が生じないよう最大限努めています。

MSDマニュアル家庭版の利用上の注意点

MSDマニュアルは、世界における医療面での多様性に配慮しつつも、基本的に米国の現状に基づいて記述されています。したがって、MSDマニュアルをご利用いただく際には、以下の点にご留意いただくようお願いします。

  1. 疫学的な相違
  2. 病気の時間的・空間的な広がりや変化を人間の集団(日本人、米国人など)において分析し、病気の原因や広がり方のほか、病気の様々な特徴を明らかにする科学分野を「疫学」と呼びます。病気の頻度は集団によって大きく異なる場合がありますが、そのような差につながる要因として、人種、生活習慣、社会環境、自然環境などが挙げられます。したがって、このような要因が必ずしも一致しない日本と海外の間では、病気や症状などの頻度に関する情報に不一致がみられる場合(例えば、人種差の大きい遺伝病や生活習慣が深く関わってくる病気など)もあるため、米国を基本とした海外の事情に基づいて書かれているMSDマニュアルの情報を参考にする際は、この点に注意してください。

  3. 専門家の見解の相違
  4. MSDマニュアルで推奨される治療、診断、予防の方法や方針などは、基本的に米国の専門家や学会などの見解に基づいて決定されたものであり、日本で標準とされているものと必ずしも一致しない場合があります。個々の病気について書かれている治療法、診断法、予防法などが日本でも同様に利用できるかというと、必ずしもそうではないという点に注意する必要があります。

  5. 医療制度上の相違
  6. 日米での医療制度上の相違としては、医薬品や治療法などの承認状況と医療保険の適用範囲の違いが特に重要です。薬が医薬品として承認されるまでには一定の期間がかかるため、米国で承認されてMSDマニュアルで推奨されている薬が、日本ではまだ承認されていない場合があります。また、さまざまな事情から、米国で使用できる薬が日本ではいつまでも承認されない、後から承認が取り消されるなどのケースもあります。

    薬だけでなく、手術や放射線療法といった他の治療法、CTやMRIなどの検査法、ワクチンなどの予防法についても同様です。例えば、必要な機器や試薬の入手が難しい検査などは、医療保険制度の違いなどから病院間の普及率に差があるために、日本で標準とされている検査がMSDマニュアルに記載されていないケースも考えられます。そのため、治療法、診断法、予防法などについても、書かれている内容が日本の現状にそのまま当てはまるとは限らないという点に注意する必要があります。

  7. リンクされた外部情報について
  8. 一部のセクションでは、参考情報としてMSDマニュアル内の他のコンテンツや外部のウェブサイトへのリンクが貼られていますが、特に後者については、英語で書かれたコンテンツへのリンクがほとんどです。また、医療関連の情報(中毒の対処法に関する情報など)を問い合わせるための電話番号やウェブサイトのアドレスが掲載されているセクションもありますが、それらの連絡先はほとんどが米国の機関ですので、日本語でサービスを受けることは基本的にできません。そのような部分については、日本の対応する機関の連絡先情報が訳注として補足されています。

最後に

以上のような注意点こそありますが、膨大な医学情報が平易な言葉で網羅的かつ体系的にまとめられた情報源というMSDマニュアルの特長は、世界的にみても類まれなものです。日本の事情と異なる可能性があるという点を念頭において利用すれば、非常に貴重なリソースとなることでしょう。また、ますますグローバル化が進んでいる世界の現状では、それまで日本でみられなかった病気が国内で流行するようになる、人種の異なる友人や家族ができる、日本で承認されていなかった治療薬や検査が利用できるようになるなどの変化が予想され、世界全体を意識して書かれたMSDマニュアルの情報は、日本において今後ますます重要性を高めていくと考えられます。

以上のような特長と注意点を踏まえて、MSDマニュアルを最大限に活用していただけると幸いです。

MSDマニュアル家庭版 日本語版総監修者 福島雅典 2017年霜月

日本語版翻訳協力者

日本語版総監修

福島雅典

公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 医療イノベーション推進センター センター長, 京都大学名誉教授

日本語版校閲

公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 医療イノベーション推進センター

稲次 祐

尾前 薫

木村 泰子

栗田 加奈子

小島 伸介

佐伯 良子

阪峯 基広

津村 はやみ

中川 聡史

中谷 英仁 (※退職)

西村 秀雄

原田 智佳子

松本 英里子

松尾 みゆき

源 麻由

山口 頂

吉冨 幹雄

校閲コーディネイト

公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 医療イノベーション推進センター

源 麻由、松本英里子

日本語版翻訳

協力翻訳者

赤羽 瑞保、泉 甲仁、大木 誠、小原 未央、斉藤 完治、田村 亜佑美、成田 啓行、野口

正雄、福井 博泰、本田 敦子、Chiho Murata-Thorley

校正・データ管理

株式会社MCL

木原和博、中村和美、平井由里子

翻訳コーディネイト

株式会社MCL

吉田久倫、平井由里子