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子宮摘出術について理解する

子宮摘出術について理解する

子宮摘出術とは、子宮を取り除く手術です。

子宮摘出術に用いられる方法

通常は下腹部を切開して子宮を取り出します(開腹手術)。ときには腟から子宮を取り出す手術もあります(腟式手術)。いずれの方法も全身麻酔で行われ、通常は1~2時間ほどかかります。術後に性器出血や痛みが起こることがあります。入院期間は通常2~3日で、回復には6週間程度かかります。腟から子宮を摘出した場合は、出血量が少なくて回復も早く、目に見える傷が残らないという利点があります。

技術の進歩に伴い、腹腔鏡下手術やロボット支援下腹腔鏡手術によって子宮を摘出できるケースも出てきました。

  • 腹腔鏡下手術:へその近くを小さく切開し、細い器具と小さなビデオカメラを挿入します。カメラから腹部の内部の画像がモニターに送られます。モニターを見ながら外科医が器具を手にもち、組織を切除したり縫い合わせたりします。

  • ロボット支援下腹腔鏡手術:通常の方法で腹腔鏡を挿入します。しかし、外科医ではなく、ロボットのアームが器具を持ちます。外科医はロボットのアームを操作するハンドコントロールを使用します。カメラによって撮影された非常に精細な(解像度の高い)体内の3次元画像が操作台(コンソール)に写し出されます。外科医は操作台に座って、この画像を見ながら手元の装置を操作し、コンピュータが外科医の手の動きを手術器具の動きに正確に変換します。

どちらの腹腔鏡下手術でも、術後の入院は1日で済みます。より大きな切開を伴う開腹手術と比べて、腹腔鏡下手術では通常は痛みや合併症が少なく、日常生活に早く戻ることができます。

子宮摘出術の用途

子宮摘出術は、一部の婦人科がんの治療だけでなく、子宮脱、子宮内膜症、子宮筋腫(症状が重い場合のみ)などの治療としても行われます。結腸がん、直腸がん、膀胱がんの治療の一環として行われることもあります。

子宮摘出術の種類

子宮摘出術にはいくつかの種類があり、どれを行うかは治療する病気によって異なります。

  • 子宮腟上部切断術:子宮の上部のみを摘出し、子宮頸部は残します。卵管と卵巣は一緒に摘出する場合もあれば残す場合もあります。

  • 子宮全摘出術:子宮頸部も含めた子宮全体を摘出します。

  • 広汎子宮全摘出術:子宮全体とともに周囲の組織(腟の上部、靱帯、および通常はリンパ節を含む)も切除します。45歳以上であれば、通常は左右の卵管と卵巣も一緒に摘出します。

子宮摘出術の影響

子宮摘出後には月経が止まりますが、卵巣も一緒に摘出しない限り子宮摘出術によって閉経が起こることはありません。卵巣も一緒に摘出した場合は閉経と同じ状態になるため、ホルモン療法を勧められることがあります。

子宮を摘出すると、うつ状態になったりセックスに興味がなくなるのではないかと心配する女性が多いようです。しかし卵巣も一緒に摘出しない限り、そのような影響が出ることはめったにありません。