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日光角化症:前がん性の腫瘍

日光角化症:前がん性の腫瘍

日光角化症は、皮膚が長い年月にわたって日光にさらされたことが原因で起こる前がん性の腫瘍です。この腫瘍は通常ピンク色か赤色で、うろこ状のかさつき(鱗屑)を伴う不規則な形の領域として生じます。明るい灰色や褐色になり、触れると硬くデコボコが感じられたり、ザラザラした感じになることもあります。

日光角化症は通常、液体窒素で凍らせたり(凍結療法)、削り取ったり(掻爬)、電流で焼いたりして(電気焼灼術)切除することができます。しかし、病変の数があまりに多い場合は、フルオロウラシル(皮膚に塗って使用できる化学療法薬)を含有する液剤またはクリーム剤を使用することもあります。フルオロウラシルは皮膚に発赤や鱗屑(うろこ状のくず)を引き起こしたり、角化症の部分やその周囲の日光で損傷した部分の皮膚に灼熱感を生じさせたりするため、この治療を行うと、しばしば皮膚の状態が一時的に悪化したように見えます。

イミキモドという薬は、免疫系が皮膚の前がん病変や早期の皮膚がんを認識して破壊する反応を促進する効果があることから、日光角化症の治療に有用です。イミキモドは、およそ12~16週間にわたり皮膚に塗って使用します。インゲノール・メブテート(ingenol mebutate)は、日光角化症の治療薬として2~3日間にわたり皮膚に塗って使用する新しいゲル剤です。インゲノール・メブテートの主な長所は、治療期間が短いことです。イミキモドとインゲノール・メブテートはどちらも、フルオロウラシルで生じるものと同様の発赤、鱗屑(うろこ状のくず)、灼熱感を引き起こします。

別の治療法として光線力学療法があり、これは皮膚に特殊な化学物質を塗ってから腫瘍に人工の光を照射するというものです。この治療法では見た目が日焼けしたような状態になります。光線力学療法の主な利点は、一般的に皮膚の発赤、鱗屑、炎症が起きる期間が短いという点です。