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供血された血液の感染検査

供血された血液の感染検査

供血された血液に感染微生物が含まれていると、輸血を介して感染症が伝染するおそれがあります。このため、供血資格は以前より厳しくなり、血液検査も以前より徹底的に行われるようになりました。供血された血液は、ウイルス性肝炎、エイズ、その他の一部のウイルス性疾患(ジカウイルスやウエストナイルウイルスなど)、シャーガス病、梅毒などを引き起こす微生物による感染がないか、必ず検査されます。

  • ウイルス性肝炎

    供血された血液は、輸血で感染を起こす型のウイルス性肝炎(B型とC型)を引き起こすウイルスについて検査されます。

    これらの検査で、感染している血液を必ず識別できるわけではありませんが、検査法や供血者のスクリーニングがより厳格になったことで、C型肝炎の感染リスクはほとんどなくなりました。米国では現在、2,000,000単位の輸血で1件未満の感染例がみられるくらいのリスクしかありません。

    B型肝炎はいまだに輸血による感染の可能性が最も高く、米国では1,000,000単位の輸血で約1件の感染例がみられる程度のリスクがあります。

  • エイズ

    米国では、供血された血液は、エイズを起こすヒト免疫不全ウイルス(HIV)の有無についても検査されます。HIVに感染してから数週間は検査結果が陽性とならないことから、この検査は100%正確とはいえません。しかし、エイズが疑われる供血者にはスクリーニングの一環として問診が行われます。この問診では、エイズの危険因子に関すること、例えば、エイズが疑われる供血者かそのセックスパートナーに麻薬注射の経験がないか、男性同性愛者と性的関係をもったことがないかなどが尋ねられます。このような血液検査とスクリーニング問診が行われるため、米国では輸血を介してHIV感染が発生するリスクは極めて低くなり、最近の推定値によれば150万~200万件に1件の割合です。

  • 梅毒

    輸血で梅毒が伝染することはめったにありません。供血者のスクリーニングと梅毒の原因微生物についての血液の検査だけでなく、供血された血液を低温保存することで病原体を死滅させる対策もとられています。