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じんま疹の主な原因と特徴

じんま疹の主な原因と特徴

原因

一般的な特徴*

検査

急性じんま疹(持続期間が6週間未満)

以下のような薬

  • アスピリンなどの非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)

  • 一部のオピオイド

  • バンコマイシン

  • スキサメトニウム(手術の前に投与されることがある)

  • 造影剤(CT検査などの画像検査で使用される)

  • 処方薬、市販薬、ハーブ製品を含め、あらゆる薬に可能性がある(患者がその薬に対するアレルギーをもっている場合)

薬の使用後48時間以内にじんま疹が始まる

医師の診察

精神的刺激または物理的刺激

  • ストレスまたは不安

  • 冷たさ

  • 運動

  • 皮膚への圧迫(皮膚描記症)

  • 熱さ

  • 日光

  • 温浴時、運動時、発熱時に生じるような発汗

ほとんどの刺激の場合、刺激への曝露後、一般的には数秒から数分以内にじんま疹が始まる

皮膚に対する圧迫の場合、皮膚を圧迫した後4~6時間以内にじんま疹が始まり、圧迫した部位のみに生じる

日光の場合、日光にあたった部位の皮膚にのみじんま疹が生じる

医師の診察

疑われる物理的刺激に曝露し、症状が誘発されるかどうかを調べる

ピーナッツ、ナッツ類、魚、貝、小麦、卵、ミルク、大豆などのアレルギー反応を誘発する食品(食物アレルゲン)

摂取後数分から数時間以内にじんま疹が始まる

医師の診察、特に病歴

ときに皮膚プリックテスト

感染症(まれな原因)

  • 細菌感染症、例えば一部の尿路感染症、レンサ球菌感染症、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)感染症など

  • 寄生虫感染症、例えば イヌ回虫、ランブル鞭毛虫、マンソン住血吸虫、糞線虫、鞭虫、ブラストシスチス・ホミニスなど

  • ウイルス感染症、例えば肝炎ウイルス(A型、B型、C型)、HIV、サイトメガロウイルス、エプスタイン-バーウイルス、エンテロウイルスなど

発熱、悪寒、疲労

特定の感染症の症状

特に寄生虫感染症の場合、発展途上国への最近の旅行

疑われる感染症に応じた検査(病歴と診察の所見から示唆される)

感染症が根治した後にじんま疹が消失すると、診断が確定する

虫刺されの後、数秒から数分以内にじんま疹が始まる

医師の診察、特に病歴

血清病

以下の注射後、7~10日以内にじんま疹が始まる

  • 血液製剤(輸血の場合など)

  • ウマ血清など、動物の血液由来の薬(毒ヘビや毒グモによるかみ傷の治療に使用される)

  • 他の薬

発熱、関節痛、リンパ節の腫れ、腹痛を伴うことがある

医師の診察

ラテックス、動物の唾液やフケ、ほこり、花粉、カビなどの、接触を通じてアレルギー反応を誘発する物質(接触アレルゲン)

接触後、数分から数時間以内にじんま疹が始まる

医師の診察、特に病歴

ときにアレルギー検査

輸血反応

通常は血液製剤の輸血から数分以内に始まるじんま疹

医師の診察、特に病歴

慢性じんま疹(持続期間が6週間以上)

自己免疫疾患

発症している自己免疫疾患に応じた様々な症状

全身性エリテマトーデスの場合、発熱、疲労、頭痛、関節痛、関節の腫れ、呼吸時の痛み、口内炎などの症状

シェーグレン症候群の場合、ドライアイと口腔乾燥

じんま疹様血管炎の場合、以下の特徴をもつじんま疹

  • かゆみよりも痛みを伴う場合がある

  • 通常、持続時間は24時間以上

  • 圧迫を加えても白くならない(退色しない)

  • 小水疱や赤紫色の斑点(紫斑)を伴うことがある

すべての自己免疫疾患で、血液検査による異常抗体の有無の確認

ときに皮膚生検

シェーグレン症候群の場合、患者が出している涙の量を推定する検査

じんま疹様血管炎の場合、皮膚生検

体重減少、寝汗、腹痛、せき(喀血する場合もある)、黄疸、リンパ節の腫れ、またはその組合せ

疑われるがんに応じた様々な検査

慢性特発性じんま疹(具体的な原因が特定されない場合に診断される)

じんま疹が毎日(またはほぼ毎日)生じ、かゆみが6週間以上続き、明らかな原因が認められない

医師の診察

他の原因の可能性を否定するため、血液検査と、ときに他の検査(皮膚プリックテストや様々なアレルゲンに対する曝露など)

薬(急性じんま疹のものと同じ)

処方薬、市販薬、ハーブ製品を長期的に使用している患者にじんま疹が生じ、他の原因が認められない

医師の診察

ときにアレルギー検査

薬を中止した後にじんま疹が消失するかどうかを調べるため、試験的に薬の使用を中止する

精神的刺激または物理的刺激(急性じんま疹のものと同じ)

ほとんどの刺激の場合、刺激への曝露後、一般的には数秒から数分以内にじんま疹が生じる

皮膚に対する圧迫の場合、皮膚を圧迫した後4~6時間以内にじんま疹が始まり、圧迫した部位のみに生じる

日光の場合、日光にあたった部位の皮膚にのみじんま疹が生じる

医師の診察

疑われる刺激に曝露し、症状が誘発されるかどうかを調べる

甲状腺の病気の場合、暑さまたは寒さに耐えられない、心拍数の低下または上昇、振戦(ふるえ)、反応の鈍化

避妊薬(経口避妊薬)やプロゲステロンを含むホルモン療法を受けている女性、またはじんま疹が月経の始まる直前に現れ、終わると消失する女性に生じる

医師の診察

甲状腺の病気が疑われる場合は、甲状腺刺激ホルモンを測定する血液検査

小さな赤い隆起で、触るとじんま疹になる

ときに腹痛、紅潮しやすい状態、繰り返す頭痛

ときに、特定の免疫細胞(肥満細胞)が活性化した場合に放出される物質の濃度を測定する血液検査

*この欄には症状や診察の結果などが示されています。ここに示されている特徴は典型的なものですが、常に当てはまるわけではありません。

HIV = ヒト免疫不全ウイルス。