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むくみの主な原因と特徴

むくみの主な原因と特徴

原因

一般的な特徴*

検査

血管性浮腫(アレルギー性、特発性、遺伝性)

痛みのないむくみで、ほとんどが顔面や唇に、ときに舌に生じる

ときにかゆみや締めつけられる感覚

押したときに跡が残らないむくみ(非圧痕性浮腫)

医師の診察のみ

脚(典型的)、腕、または骨盤の深いところにある静脈内に血栓ができる(深部静脈血栓症

突然のむくみ

通常、むくんだ部位に痛み、発赤、熱感、圧痛などが生じる

血栓が移動して肺につながる動脈をふさぐと(肺塞栓症)、通常は息切れ、ときに喀血(せきとともに血が出る)

ときに、血栓の危険因子(最近の手術、外傷、長期の床上安静、ギプスでの脚の固定、ホルモン療法、がん、長期間の飛行機搭乗のように一定時間にわたり体を動かさない状態など)がある人にみられる

超音波検査

慢性静脈不全症(結果として脚に血液がたまる)

片側または両側の足首や脚のむくみ

脚に慢性的な軽い不快感、うずき、筋けいれんがみられるが、痛みはない

ときに皮膚の一部の領域に革のような質感をした赤褐色の部分ができ、下腿に浅いただれがみられる

しばしば静脈瘤

医師の診察のみ

薬剤(ミノキシジル、非ステロイド系抗炎症薬、エストロゲン、フルドロコルチゾン、一部のカルシウム拮抗薬など)

両側の脚と足に生じる痛みのないむくみ

医師の診察のみ

両側の脚と足に生じる痛みのないむくみ

しばしば運動中または横になって寝ている間の息切れ

心疾患または高血圧と診断されている人でよくみられる

胸部X線検査

心電図検査

通常は心エコー検査

皮膚の感染症(蜂窩織炎

片側の腕や脚の一部分に発赤、熱感、圧痛が不規則にみられる

むくみ

ときに発熱

医師の診察のみ

皮膚の下の深部または筋肉(まれ)の感染症

片側の腕や脚の深いところに感じる一定した痛み

発赤、熱感、圧痛、腫れがあり、張っているように感じる

重い病気の徴候(発熱、混乱、心拍数の上昇など)

ときに、悪臭を伴う分泌物、水疱、黒く変色して壊死した皮膚

血液と組織の培養検査

X線検査

ときにMRI検査

腎疾患(主にネフローゼ症候群

痛みのない広範囲のむくみ

しばしば腹腔内に液体がたまる(腹水)

ときに眼の周りの腫れや尿の泡立ち

尿サンプルでのタンパクの測定

慢性の場合は肝臓の病気

痛みのない広範囲のむくみ

しばしば腹腔内に液体がたまる(腹水)

病歴から明らかであることが多い原因(アルコール乱用、肝炎など)

ときに皮膚に小さなクモの様な血管が見え(くも状血管腫)、手のひらが赤くなり、男性では乳房が大きくなり、精巣が小さくなる

血中アルブミン濃度の測定

肝機能を評価するための検査

がんに対する手術または放射線療法によるリンパ管の詰まり

片側の腕や脚に生じる痛みのないむくみ

病歴から明らかな原因(手術または放射線療法)

医師の診察のみ

リンパ系フィラリア症(特定の寄生虫によるリンパ管の感染症)

片側の腕または脚やときに性器に生じる痛みのないむくみ

フィラリア症が流行している発展途上国に滞在したことがある人でみられる

血液サンプルの顕微鏡検査

正常なむくみ

一日の終わりに両側の足や足首にわずかなむくみが認められ、朝には消失している

痛み、発赤、その他の症状はみられない

医師の診察のみ

妊娠または正常な月経前の症状

両側の脚と足に生じる痛みのないむくみ

安静と下肢の挙上(脚を上げておくこと)により通常はある程度軽減する

妊娠が判明している女性や生理が間近の女性にみられる

医師の診察のみ

妊娠高血圧腎症を合併した妊娠

両側の脚と足のほか、ときに手に生じる痛みのないむくみ

高血圧(しばしば新たに発生)

通常は第3トリメスター(訳注:日本の妊娠後期にほぼ相当)に起こる

尿中のタンパクの測定

静脈の圧迫(例えば、腫瘍、妊娠、極度の腹部肥満)

徐々に生じる痛みのないむくみ

超音波検査または腫瘍が疑われる場合はCT検査

*この欄には症状や診察の結果などが示されています。ここに示されている特徴は典型的なものですが、常に当てはまるわけではありません。

むくみがみられる人では、ほとんどの場合、血算、その他の血液検査、尿検査(尿中にタンパクがみられないかチェックするため)が行われます。

CT = コンピュータ断層撮影、ECG = 心電図検査、MRI = 磁気共鳴画像。