原因 | 一般的な特徴* | 検査 |
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副腎の病気 | ||
副腎過形成(副腎が大きくなって異常に大量の男性ホルモンが分泌されるようになる病態) | 声が低くなる、頭髪の脱毛(禿頭)、陰核の肥大、筋肉量の増加、月経の不順や消失、にきびなどの男性的な特徴の出現(男性化) 出生時に副腎過形成がみられる場合は、外性器が男性か女性かはっきりしない(性別不明性器) | ホルモン濃度を測定する血液検査およびときに尿検査 デキサメタゾン抑制試験(デキサメタゾンを内服して数時間後に血液検査でホルモン濃度を測定する) |
副腎腫瘍(通常はがん) | 副腎腫瘍が過剰なアンドロゲン(テストステロンなど)を分泌している場合や、クッシング症候群(過剰なコルチゾールを分泌する副腎腫瘍[以下参照])がある場合は、男性的な特徴の出現 | MRIまたはCT検査 ホルモン濃度を測定する血液検査および尿検査 |
体幹全体の過剰な脂肪、肩の間の脂肪沈着(野牛肩)、細い腕と脚、腹部の紫色の筋、あざができやすい、顔が大きく丸くなる(満月様顔貌)、 高血圧 高血圧 高血圧とは、動脈内の圧力が恒常的に高くなっている状態のことです。 高血圧の原因は不明のことも多いですが、腎臓の基礎疾患や内分泌疾患によって起こる場合もあります。 肥満、体を動かさない生活習慣、ストレス、喫煙、過度の飲酒、食事での過剰な塩分摂取などはすべて、遺伝的に高血圧になりやすい人の高血圧の発症に何らかの形で関与しています。... さらに読む 、 糖尿病 糖尿病 糖尿病は、体がインスリンを十分に生産しないかインスリンに正常に反応しないため、血中の糖分の濃度(血糖値)が異常に高くなる病気です。 排尿が増加し、のどが渇くほか、減量しようとしていなくても体重が減少することがあります。 糖尿病は神経の損傷をもたらし、触覚の問題を引き起こします。... さらに読む | 尿検査および通常は血液検査によるコルチゾール濃度の測定(クッシング症候群では高くなることがある) 通常はデキサメタゾン抑制試験 | |
何の病気もみられない | ||
家族性男性型多毛症 | 家族の男性型多毛症 他の症状がない(月経周期が正常で他の男性的な特徴がみられない) | 医師の診察 ホルモン濃度を測定する血液検査(正常値を示す) |
卵巣の病気 | ||
思春期以降に始まる男性型多毛症 男性的な特徴の出現、肥満、不妊症、月経不順、にきび、頭髪の脱毛、インスリンへの感受性の低下、わきの下、うなじ、皮膚同士がこすれ合う部分の色が濃くなり厚みが増す(黒色表皮腫) | 医師の診察 テストステロン、黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモンなどのホルモン濃度を測定する血液検査 通常は超音波検査 | |
腫瘍 | ときに以下の症状(しばしば突然始まる)。
| 超音波検査 ときにCTまたはMRI検査 |
下垂体の病気 | ||
プロラクチンを分泌する下垂体腺腫(良性腫瘍) | 授乳中ではない女性での母乳の分泌( 乳汁漏出症 乳汁漏出症 乳汁漏出症では、男性や授乳期でない女性で乳汁が生産されます。 乳汁漏出症の最も一般的な原因は、下垂体の腫瘍によってプロラクチンというホルモンが過剰に生産されること(高プロラクチン血症)です。 高プロラクチン血症によって、乳汁漏出症、つまり男性および女性の両方で、普通では起こらないはずの乳汁の生産と不妊症が引き起こされます。... さらに読む ) 無月経 ときに視力障害 | プロラクチン濃度を測定する血液検査 脳のMRI検査 |
クッシング病を引き起こす下垂体の病気(下垂体腫瘍など) | コルチゾール濃度(高くなることがある)を測定する血液検査およびときに尿検査 デキサメタゾン抑制試験 脳のMRI検査 | |
薬剤 | ||
アンドロゲン薬:
| 男性的な特徴の出現 タンパク質同化ステロイドの使用(使用していても認めない場合もある) | 医師の診察 |
*特徴としては症状や診察結果を示しています。示されている特徴は典型的なものですが、常に認められるわけではありません。 | ||
CT = コンピュータ断層撮影、MRI = 磁気共鳴画像。 |