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吐き気と嘔吐の主な原因と特徴

吐き気と嘔吐の主な原因と特徴

原因

一般的な特徴*

検査

消化管の病気

虫垂炎 虫垂炎 虫垂炎とは虫垂に起こる炎症と感染症です。 しばしば虫垂の内部に閉塞が生じることで虫垂が炎症を起こし、感染症が生じます。 腹痛、吐き気、発熱がよくみられます。 試験開腹、またはCT検査や超音波検査などの画像検査が行われます。 治療では、虫垂の切除手術と感染症治療のための抗菌薬の投与が行われます。 さらに読む または他の突然で重度の腹腔内の病気(腸穿孔 消化管の穿孔 中空の消化器はいずれも穿孔(せんこう)が生じる可能性があり、穿孔が生じると消化管の内容物が漏出し、すぐに手術を行わなければショックを起こして死に至ることがあります。 症状としては胸部や腹部に突然重度の痛みが生じ、腹部に触れると圧痛がみられます。 診断はX線検査とCT検査によって下されます。... さらに読む 胆嚢の炎症 胆嚢炎 胆嚢炎は胆嚢に炎症が起きた状態で、多くは胆嚢管をふさいでいる胆石が原因です。 典型的には腹痛、発熱、吐き気がみられます。 通常は、超音波検査で胆嚢炎の徴候を検出できます。 胆嚢の摘出には、しばしば腹腔鏡が用いられます。 (胆嚢と胆管の病気の概要も参照のこと。) さらに読む 膵炎 膵炎の概要 膵炎とは、膵臓の炎症です。 膵臓は木の葉の形をした臓器で、長さは約13センチメートルあります。周囲を胃の下側と小腸の最初の部分(十二指腸)に囲まれています。 膵臓には主に以下の3つの機能があります。 消化酵素を含む膵液を十二指腸に分泌する 血糖値の調節を助けるインスリンとグルカゴンというホルモンを分泌する さらに読む など)

激しい腹痛

腹部に触れると圧痛がある

腹部の画像検査(X線検査、超音波検査、CT検査など)

排便および放屁がない

現れたり消えたりするけいれん性の腹痛

腹部膨隆

通常はヘルニアの病歴がある場合や腹部の手術歴がある場合にみられる

横になった姿勢と直立姿勢で行う腹部のX線検査

嘔吐と下痢

腹痛がほとんどまたはまったくない(嘔吐時を除く)

まれに発熱または血便

腹部の診察では正常

医師の診察

何日も続く軽度から中等度の吐き気と、ときに嘔吐

全身のだるさ(けん怠感)

食欲不振

右上腹部の軽度の不快感

血液検査

毒性物質の摂取(嘔吐を引き起こすものが多くあり、一般的な例として、アルコール、アスピリン、鉄、鉛、殺虫剤がある)

通常は病歴に基づいて摂取が明らか

摂取した物質に応じて様々な他の症状

摂取した物質により異なるが、血液検査や肝機能検査などが行われることがある

脳と神経系の病気

病歴に基づいて損傷が明らか

しばしば頭痛、錯乱、最近の出来事をなかなか思い出せない(記憶障害)

頭部CT検査

突然でしばしば重度の頭痛

錯乱

頭部CT検査

CT検査の結果が正常であれば、腰椎穿刺

徐々に生じる頭痛と錯乱

しばしば発熱と痛みに、頭部を前に傾ける状態が伴う

髄膜炎菌性髄膜炎に起因する場合、皮膚に赤紫色の発疹や小さな斑点(点状出血)

腰椎穿刺(ときに頭部CT検査の後に行われる)

頭蓋骨内部の圧力上昇(血栓や腫瘍などにより生じる)

頭痛、錯乱、ときに神経、脊髄、脳の機能に関する問題

頭部CT検査

動いているような誤った感覚(回転性めまい)、眼球のリズミカルな素早い動き(眼振)、頭部の動きにより症状が悪化する

ときに耳鳴り

医師の診察

ときにMRI検査

通常は中等度から重度の頭痛

ときに頭痛の前に閃光と盲点が見えることがある(前兆)

ときに光に対する過敏(羞明)または平衡感覚や筋力の一時的な障害

しばしば同様の発作が繰り返す病歴

医師の診察

ときに頭部のCTまたはMRI検査、および腰椎穿刺(診察の結果が明確でない場合)

病歴に基づいて誘因が明らか

医師の診察

精神障害

下痢と腹痛はみられない

ストレスによりしばしば発生する嘔吐

不快で気分が悪くなると考えられている食べものの摂取

医師の診察

全身疾患

毎日の尿量の増加(多尿)、強いのどの渇き(多飲)、しばしば著しい脱水

血液検査

薬の副作用や毒性

病歴に基づいて薬や物質の摂取が明らか

摂取した物質により異なるが、血液検査が行われることがある

進行した肝疾患の場合、しばしば黄疸

腎不全の場合、呼気のアンモニア臭

しばしばこれらの病歴がある場合にみられる

肝機能と腎機能を調べる血液と尿の検査

妊娠

吐き気や嘔吐が午前中に多くみられるか、食べものにより誘発される

診察では正常(ただし、脱水状態の場合はある)

しばしば月経がみられないか遅れる

妊娠検査

通常は病歴に基づいて曝露が明らか

重度の吐き気、嘔吐、下痢

医師の診察

*この欄には症状や診察の結果などが示されています。ここに示されている特徴は典型的なものですが、常に当てはまるわけではありません。

医師は通常、妊娠可能年齢のすべての女児と女性に対して尿妊娠検査を行います。

ときに激しい嘔吐(原因となる疾患や状態を問わない)によって体幹上部や顔面に点状出血が現れ、髄膜炎菌性髄膜炎(髄膜炎の特に危険な病態)による点状出血と類似することがあります。髄膜炎菌性髄膜炎の場合は、通常は非常に重症ですが、嘔吐により現れた点状出血の場合は、それ以外まったく正常なことがよくあります。

CT = コンピュータ断層撮影、MRI = 磁気共鳴画像。