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下痢の主な原因と特徴

下痢の主な原因と特徴

原因

一般的な特徴*

検査

急性(1週間未満)

しばしば嘔吐

まれに発熱または血便

腹痛がほとんどまたはまったくない(嘔吐時を除く)

ときに感染者(デイケア施設、キャンプ、大型客船などで)、動物園の動物(大腸菌 Escherichia [E.] coliに感染することがある)、または爬虫類(サルモネラ菌 Salmonellaに感染することがある)と最近接触している

ときに加熱調理が不十分な食べもの、汚染された食べもの、または汚染された水を最近摂取している

医師の診察

ときに便検査

汚染された食べものを摂取して4~8時間以内にしばしば嘔吐を伴う下痢が突然発生する

多くの場合、他の人にもみられる

一般的には12~24時間持続する

医師の診察

薬(抗菌薬、がんに対する多くの化学療法薬、コルヒチン、キニーネ/キニジンを含む)の副作用

下痢を引き起こす薬を最近使用している

多くの場合、他の症状はみられない

医師の診察

場合によりクロストリジウム・ディフィシル (Clostridium difficile)毒素の便検査

慢性(4週間以上)

以下のような食事に関する要因

  • ミルクに対する不耐症

  • 特定の果物またはジュース(梨、リンゴ、プルーンなど)の過剰摂取

下痢を引き起こす可能性がある物質を摂取した後にのみ下痢がみられる

腹部膨満と放屁(鼓腸)

激しい下痢

医師の診察

ときに、食べものが未消化であることを示す水素を検出する呼気試験

未吸収の炭水化物の有無を調べるための便検査と便の分析

腹痛を伴う断続的な下痢

下痢と便秘を交互に繰り返すことが多い

出血、体重減少、発熱はみられない

通常、10代または20代からみられる

通常は症状が12週間以上みられる

排便回数または便の硬さの変化

医師の診察

以下のような炎症性腸疾患

血便、けいれん性の腹痛、体重減少、食欲不振

ときに関節炎、発疹、口内炎、直腸の裂傷

大腸内視鏡検査

CTまたはMRI検査

以下のような吸収不良を引き起こす疾患

便が明るい色で、柔らかく、大量で、異常な悪臭を放ち、また油っぽく見えることがある

腹部膨満と鼓腸

体重減少

熱帯性スプルーの場合、熱帯諸国に長期滞在している(1カ月以上)

数日間かけて採取した便のサンプル中の脂肪量を測定する検査

セリアック病が疑われる場合、セリアック病患者がグルテンを含む食べものを摂取した場合に産生される抗体を測定する血液検査

特定の腫瘍

結腸がんの場合、ときに血便、細い便、体重減少

内分泌腫瘍の場合、腹痛またはけいれん、紅潮、大量の水様性下痢などの様々な症状

血液検査

大腸内視鏡検査

しばしば神経過敏、高温環境への耐性低下、疲労、動悸、体重減少、心拍数増加

血液検査

胃または腸の手術(体重減少を目的とした胃バイパス術、かなり長い腸の切除など)

明らかに最近手術を受けている

医師の診察

*この欄には症状や診察の結果などが示されています。ここに示されている特徴は典型的なものですが、常に当てはまるわけではありません。

1~4週間にわたり持続する下痢は、急性下痢が長引いた場合もあれば、慢性下痢を引き起こす病気の早期段階である場合もあります。

特定の感染症や特定の薬も慢性下痢を引き起こすことがあります。

CT = コンピュータ断層撮影、HIV = ヒト免疫不全ウイルス、MRI = 磁気共鳴画像。