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副鼻腔の真菌感染症

副鼻腔の真菌感染症

自然環境のいたるところに通常みられる様々な真菌は、大部分の健康な人の鼻や副鼻腔にも存在しています。しかしある種の状況下では、真菌が鼻や副鼻腔に重大な炎症を引き起こすことがあります。

健康な人にアスペルギルス属 Aspergillusの真菌が異常増殖したものを菌球と呼びます。症状は副鼻腔の痛み、圧迫感、鼻づまり、鼻水の排出などです。手術で感染した副鼻腔を切開し、真菌の残渣(ざんさ)を取り除く必要があります。

浸潤性真菌性副鼻腔炎は非常に重篤な病気で、がんの化学療法や、コントロール不良の糖尿病、白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫、エイズなどの病気によって免疫機能が低下した人に最も多くみられます。この病気は急速に広がる可能性があります。症状は痛み、発熱、鼻からの膿の分泌などです。真菌感染が眼窩に広がって、眼球の突出や失明を引き起こすこともあります。診断は生検(組織の一部を採取して顕微鏡で調べる検査)の結果に基づいて下されます。治療は、手術と抗真菌薬の静脈内投与です。また、この感染症によって死に至る可能性もあるため、原因となっている病気をコントロールし、低下した免疫系の機能を活性化する必要があります。

アレルギー性真菌性副鼻腔炎は、真菌が原因でアレルギー反応が起き、著しい鼻づまりと、鼻や副鼻腔に鼻茸が形成されることを特徴とする慢性副鼻腔炎です。鼻茸が、鼻や副鼻腔の開口部をふさぎ、慢性的な炎症を引き起こします。通常、副鼻腔を手術で切開し、菌体などの貯留物を取り除く必要があります。また、コルチコステロイドや抗菌薬による長期治療も必要で、ときには抗真菌薬を患部に直接塗布するか内服する場合もあります。このような薬により炎症を和らげ、真菌を排除します。しかし長期間の治療を行っても、非常に再発しやすい病気です。