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「糞口感染」の糞とは大便のことであり、口とは口それ自体と口に入るものを指しています。糞口感染による感染症は、感染した人や動物(イヌやネコなど)の糞便で汚染されたものを何らかの経緯で口から取り込むことで広がります。多くの寄生虫が人間の消化管に侵入し、その中に生息します。そのため、寄生虫やその卵(虫卵)が人間の便に含まれていることは少なくありません。
では便によって汚染されたものが、どうやって人間の口に入るのでしょうか。
このような事態は通常、感染者がトイレの後に十分に手洗いをしない場合に起こります。
トイレの後は手が汚れているため、その手で触れたものが寄生虫(または消化管の病気を引き起こす細菌やウイルス)によって汚染される可能性があります。レストランや食料品店、家庭などで誰かが汚染された手で食べものを触ると、その食べものが汚染されることがあります。それを食べた人が感染症にかかるおそれがあります。
口からの取り込みに、常に食べものが関係するとは限りません。例えば、ある人が汚染された手でトイレのドアを触り、ドアを汚染したとします。そこに他の人がやってきて、このドアに触れ、その指で自分の口を触ると、糞口感染が起きる可能性があります。
ほかにも次のような行動で糞口感染が起こることがあります。
下水で汚染された水を飲む(衛生状態の悪い地域)
汚染された水で養殖された貝類(カキやハマグリなど)を生で食べる
汚染された水で洗浄した生の果物や野菜を食べる
口と肛門を接触させる性行為を行う
十分に消毒されていないプールや、下水で汚染されている湖や海域で泳ぐ
予防
感染の予防には、次の方法が非常に効果的です。
手を石けんと水で徹底的に洗う
他の人に出す食べものを用意する人(レストラン従業員など)は、感染を多くの人に広めてしまう可能性があるため、特に注意して手洗いを徹底する必要があります。手洗いは以下の状況で重要です。
トイレを使用した後
小児のおむつを交換した後や、トイレを済ませた小児の世話をした後
食べものを扱う前後や最中
ものを食べる前
病気の人の世話をする前とした後
創傷ケアを行う前と行った後
動物やその排泄物に触れた後
公衆衛生が不十分な可能性のある地域に旅行するときは、特に注意する必要があります。また、飲食物は事前に内容を確認し、食べものは十分に加熱調理し、汚染された水を飲まないようにします。例えば、湖や川の水は飲まないようにし、プールや親水公園で遊ぶときは水を飲み込まないようにしてください。