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小児の発熱の主な一般的原因および特徴

小児の発熱の主な一般的原因および特徴

原因

一般的な特徴*

検査

急性の発熱(14日間以下の持続)

ウイルスによる呼吸器感染症

鼻水や鼻づまり

通常、のどの痛みやせき

ときに、頸部リンパ節の腫れ、ただし赤みや圧痛はない

医師の診察

ウイルスによる他の感染症

発熱以外は無症状の乳児や小児もいる

医師の診察

下痢

しばしば嘔吐

ときに、感染した人または動物との最近の接触、汚染された食品や水の最近の摂取

医師の診察

ときに便検査

耳の感染症(中耳炎)

片方の耳の痛み(話さない乳幼児では見つけにくい)

ときに、耳をこすったり引っ張ったりする

医師の診察

のどの感染症(咽頭炎

赤く腫れたのど

飲み込む際の痛み

医師の診察

ときに、咽頭培養検査やレンサ球菌迅速検査(どちらも綿棒でのどの後ろの部分から採取したサンプルで検査を行う)

3歳未満の小児

その他に症状なし

血液検査

せきと速い呼吸

しばしば胸痛、息切れ、またはその両方

医師の診察

通常は胸部X線検査

皮膚の感染症(蜂窩織炎

赤く、痛みがあり、少し腫れた皮膚

医師の診察

排尿時の痛み

ときに血尿

ときに背部痛

乳児では嘔吐と哺乳不良

尿検査

脳炎(脳のまれな感染症)

乳児:ときに、頭蓋骨の間の軟らかい部分(泉門)の膨隆、反応の鈍化(嗜眠)やなだめられない状態

より年長の小児:頭痛、錯乱や嗜眠

腰椎穿刺

髄膜炎(まれ)

新生児:頭蓋骨の間の軟らかい部分(泉門)の膨隆、なだめられない状態、哺乳不良や嗜眠

乳児:むずかりや易刺激性(特に抱かれた場合)、なだめられない状態、哺乳不良や嗜眠

より年長の小児:頭痛、光過敏性、嗜眠、嘔吐や項部硬直(あごを胸に近づけにくい)

腰椎穿刺

ワクチン

最近のワクチン接種

医師の診察

特定の薬

最近の新しい薬の追加

医師の診察

5日以上続く発熱

眼、唇、舌が赤くなる

手足の痛みを伴う腫れ

しばしば発疹

ときに頸部リンパ節の腫れ

医師の診察

血液検査

心電図検査と心エコー検査

ときに、尿検査、腹部超音波検査、眼の診察

関節の腫れと痛み

医師の診察中にみつかった新しい心雑音

ときに、発疹や皮下の膨らみ

ときに、コントロールできないぎくしゃくした動きや行動の変容

しばしば、レンサ球菌咽頭炎の既往歴

血液検査

咽頭培養検査

心電図検査と心エコー検査

慢性の発熱(14日間を超える持続)

ウイルスによる感染症

持続する筋力低下と疲れ

ときに、頸部リンパ節の腫れ、のどの痛み、またはその両方

ときに、白眼の部分が黄色くなる(黄疸)

血液検査

断続的な頭痛、鼻水や鼻づまり

副鼻腔のCT検査

腹腔内膿瘍(腹部内に膿がたまった袋ができる)

腹痛、しばしば圧痛

腹部CT検査

関節の感染症(化膿性関節炎

関節の腫れ、赤み、痛み

針を刺して採取した関節液のサンプルの検査

骨の感染症(骨髄炎

感染した骨の痛み

ときに、感染した骨の近くの皮膚の感染症

骨シンチグラフィー、骨のMRI検査、またはその両方

ときに、細菌の有無を調べる骨生検(培養検査)

ときに心雑音

細菌の有無を調べる血液検査(血液培養検査)

心エコー検査

結核(まれ)

体重増加不良または体重減少

寝汗

せき

胸部X線検査

皮膚テスト

ときに、たんのサンプルの培養検査や血液検査

マラリア(住んでいる場所による)

ふるえと悪寒の後、40℃を超える高熱

疲労感、漠然とした不快感(けん怠感)、頭痛、全身の痛み、吐き気

血液検査

ときに頭痛や頸部痛

ときに、関節(膝など)の腫れや痛み

ときに、1カ所以上の牛眼紅斑(遊走性紅斑)

ときに、ダニに咬まれた病歴

医師の診察

ときに血液検査

しばしばリンパ節の腫れと痛み

ときに、ネコにひっかかれた皮膚の腫れ

血液検査

血便、けいれん性の腹痛、体重減少、食欲不振

ときに関節炎、発疹、口内炎、直腸の裂傷

大腸内視鏡検査

ときに、直腸にバリウムを注入して行うCT検査またはX線検査

関節と結合組織の病気

関節の腫れ、赤み、圧痛

しばしば発疹

ときに疲労

血液検査

がん

体重増加不良、体重減少、食欲不振

寝汗

ときに、骨の痛み

血算

骨髄サンプルを採取(骨髄穿刺)して検査

ときに、骨シンチグラフィーや骨のMRI検査

ときに、胸部や腹部のCT検査

周期熱症候群

多くの場合予測可能な周期で繰り返す発熱で、発熱と発熱の間には健康な時期がみられる

ときに、口内炎、のどの痛み、リンパ節の腫れ

ときに胸痛や腹痛

ときに、家族に同様の症状がある、または家族が家族性周期熱症候群の1つと診断されている

発熱がある時期に行う医師の診察

発熱時、ならびに発熱と発熱の間の時期の血液検査

ときに遺伝子検査

偽性不明熱(Pseudo-FUO)

通常、体温の正常な変動を誤解する、あるいは頻繁な軽いウイルス性の病気を大げさに考えるため

通常、他の心配な症状はない

診察所見は正常

医師の診察

病気と体温をもれなく正確に記録するほか、小児と家族の状態全般を記載する

ときに、他の原因を否定し親を安心させるための血液検査

*この欄には症状や診察の結果などが示されています。ここに示されている特徴は典型的なものですが、常に当てはまるわけではありません。慢性の発熱を起こす病気では、最初の7~10日目にも発熱がみられます。

CT = コンピュータ断層撮影、MRI = 磁気共鳴画像。