原因 | 一般的な特徴* | 検査 |
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一般的であるもののあまり重篤ではない原因 | ||
以下のことに当てはまる痛み
| 医師の診察 | |
筋肉のけいれん | 絶え間ない痛みとこわばり、それにより頭部を左右どちらか(ときに両方向)に回すのが困難か、痛みを伴う 神経系の機能異常の症状(神経症状)はない | 医師の診察 |
以下のことに当てはまる痛み
手の指の関節や股関節、膝関節に関節炎がある人にしばしばみられる | 医師の診察 ときに頸部のX線検査 | |
以下のことに当てはまる痛み
ときに腕の筋力低下やしびれ | 頸部のMRI検査 | |
上記の頸椎症と同じで、首の痛みの程度が腕の痛みと同じか、よりひどい場合がある | 頸部のMRI検査 | |
体の多数の部位(首だけに限らない)にみられる、うずくような痛みとこわばり 触れると痛みを感じる部位がある よく眠れないことが多い 20~50歳の女性に最も多くみられる | 医師の診察 | |
一般的でないものの重篤な原因 | ||
首の動脈の内層が裂けている | 通常は絶え間なく続く頭部、頸部、または顔面の痛み 平衡感覚や味覚の喪失、錯乱、体の左右片側にみられる腕と脚の筋力低下、嚥下困難、発声困難、視力障害など、通常は神経症状がみられる | MRA検査(首の動脈を見えるようにするための造影剤の注入を伴うMRI検査) 血管造影検査 |
姿勢や動作にかかわらず、だんだんひどくなる絶え間ない痛み(夜間にも続く) ときに寝汗または体重減少 | MRI検査 ときに生検 | |
骨や近くの組織の感染 | 姿勢や動作にかかわらず、だんだんひどくなる絶え間ない痛み(夜間にも続く) ときに寝汗や発熱、体重減少 | MRI検査 通常は感染組織のサンプルの培養検査 |
重度の頭痛 首の痛みが首を前に曲げたときに悪化するが、横にひねったときには悪化しない 通常は発熱や嗜眠、錯乱 | 腰椎穿刺と髄液の分析 | |
心臓発作 急性冠症候群(心臓発作、心筋梗塞、不安定狭心症) 急性冠症候群は、冠動脈が突然ふさがる(閉塞)ことによって起こります。閉塞の位置と量に応じて、不安定狭心症か心臓発作(心筋梗塞)が起こります。心臓発作とは、血液供給がなくなることにより心臓の組織が壊死する病気です。 急性冠症候群を発症すると、通常は胸部の圧迫感や痛み、息切れ、疲労などが起こります。... さらに読む | 突然でときに繰り返す発汗、呼吸困難、胸の不快感 通常は心疾患の危険因子がある 通常は胸にも痛みがある | 心電図検査、心臓の損傷をチェックするために心筋マーカーと呼ばれる物質を測定する血液検査、心臓カテーテル検査や負荷試験などの画像検査 |
*この欄には症状や診察の結果などが示されています。ここに示されている特徴は典型的なものですが、常に当てはまるわけではありません。 | ||
MRA = MRアンギオグラフィー、MRI = 磁気共鳴画像。 |