弁の狭窄と逆流について

心臓の弁は、弁が十分に閉まらないことで起きる血液の逆流や、弁が十分に開かず血流が部分的に遮断される狭窄によって、機能不全に陥ることがあります。狭窄と逆流は、どの心臓弁でも起こります。以下では、これら2つの病気が僧帽弁に発生した場合の図を示します。

弁の狭窄と逆流について

正常な状態では、左心室が収縮し終わるとすぐに拡張が始まって再び血液がたまり(拡張期)、大動脈弁が閉じて僧帽弁が開き、左心房から左心室へ血液が流れ込みます。次に、左心室へさらに血液を送り込むために、左心房が収縮します。

左心室が収縮し始めると(収縮期)、僧帽弁が閉じて大動脈弁が開き、血液が大動脈へと送られます。

弁の狭窄と逆流について

僧帽弁狭窄症では、僧帽弁の開口部が狭くなり、拡張期に、左心房から左心室へ流れ込む血液の量が減少します。

僧帽弁逆流症では、左心室が収縮するとき(収縮期)に、僧帽弁が十分に閉まらないために血液の一部が左心房に逆流します。

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