口臭の主な原因と特徴

原因

一般的な特徴*

検査

口の病気

舌の表面の細菌

舌をこすったものから不快な臭いがする

歯ぐきと歯は健康

医師または歯科医師の診察

歯周病(歯肉炎歯周炎など)

診察時に患部の歯ぐきや歯が発見される

口の衛生状態が悪い人にみられる

歯科医師の診察

口腔がん(大半は口臭が生じるよりもかなり前に診察時に特定される)

通常は診察時に特定される

高齢者(長期にわたる飲酒歴や喫煙歴があることが多い)でより多くみられる

生検、CT検査、またはMRI検査

口以外の病気

鼻に入った異物†

しばしば膿または血でいっぱいの鼻水

診察時に見える

通常は小児にみられる

医師の診察

ときに画像検査

鼻腔およびのどの上部(上咽頭)のがん†

飲み込む際の不快感

医師の診察

肺の感染症(肺膿瘍気管支拡張症など)または異物の吸入を原因とする感染症

せきに伴って血液またはたんが出る

発熱

胸部X線検査

たんの培養検査

ときにCT検査または気管支鏡検査

心因性口臭(思い込みによる口臭)

他の人には分からない不快な臭い

その他の正常な体の感覚を大げさに感じることが分かっている人にしばしばみられる

医師の診察

ときに心理士への相談

副鼻腔の感染症†

膿でいっぱいの鼻水

顔面痛、頭痛、またはその両方

医師の診察

ときにCT検査

ツェンカー憩室

胃食道逆流症(GERD)

横になっているときやかがんでいるときに未消化の食べものを吐き出す(逆流)

バリウムを経口投与してから行う上部消化管のビデオ撮影(食道造影検査)

飲み込んだまたは吸入した物質

アルコール飲料、ニンニク、タマネギ、タバコ

病歴聴取に基づいて明らか

医師の診察で他の原因が否定された後に診断がつく

医師の診察

その物質を避けて症状が消えるかどうか確認する

*特徴としては症状や診察結果を示しています。示されている特徴は典型的なものですが、常に認められるわけではありません。

†臭いは口よりも鼻からの方が強いのが典型的です。

CT = コンピュータ断層撮影、MRI = 磁気共鳴画像。

関連するトピック