Msd マニュアル

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危険因子に基づく発熱の主な原因

危険因子に基づく発熱の主な原因

危険因子

原因

なし(健康)

上気道または下気道の感染症

消化管の感染症

静脈カテーテル感染症(静脈内に留置されたカテーテルに関連する感染症)

尿路感染症、尿道にカテーテルを入れている人で特に多い

手術部位の感染または血液の貯留(血腫)

輸血反応

感染症が多発している地域(流行地域)への旅行

下痢を引き起こす病気

ジカウイルス 流行性の脳炎 脳炎とは、ウイルスが脳に直接感染して起こることもあれば、ウイルスやワクチン、その他の物質が炎症を誘発して起こることもあります。炎症が脊髄に波及することもあり、その場合は脳脊髄炎と呼ばれます。 発熱、頭痛、けいれん発作が起こることがあり、眠気、しびれ、錯乱をきたすこともあります。... さらに読む チクングニア熱 アルボウイルス アルボウイルス、アレナウイルス、フィロウイルスは、動物から人に(一部は人から人に)広がるウイルスです。関与する動物は、ウイルスの種類によって異なります。 これらの感染症の多くは症状を引き起こしません。これらの感染症の症状の多くは、あっても通常は軽度で漠然としたものであり、 インフルエンザの症状に似ています。感染症が進行すると、リンパ節の腫... さらに読む エボラウイルス エボラウイルス感染症とマールブルグウイルス感染症 マールブルグウイルス感染症とエボラウイルス感染症は、出血と臓器不全を引き起こします。これらの感染症の患者は、多くの場合、死亡します。 マールブルグウイルス感染症とエボラウイルス感染症は、感染した動物またはその死骸を扱ったり、症状が出ている感染者またはその遺体の皮膚や体液に触れたりすることで広がります。... さらに読む 日本脳炎 流行性の脳炎 狂犬病 狂犬病 狂犬病は、動物によって媒介されるウイルス感染症で、脳と脊髄に炎症を引き起こします。狂犬病ウイルスが脊髄や脳に達すると、ほぼ必ず死に至ります。 通常は、人は感染した動物に咬まれることでウイルスに感染しますが、米国では一般にコウモリに咬まれることで感染する一方、イヌに対する狂犬病ワクチンの接種が義務化されていない国では、イヌが感染源になってい... さらに読む 麻疹 麻疹(はしか) 麻疹は非常に感染力の強い ウイルス感染症で、かぜのような様々な症状と特徴的な発疹が現れます。 麻疹の原因はウイルスです。 症状としては、発熱、鼻水、頻発する空せき、目の充血、かゆみを伴う赤い発疹などがみられます。 診断は、典型的な症状と特徴的な発疹に基づいて下されます。 ほとんどの小児が回復しますが、まれに麻疹により死亡したり脳に損傷が生... さらに読む 麻疹(はしか) 黄熱 黄熱 黄熱は蚊が媒介するウイルス性疾患で、主に熱帯地域でみられます。 黄熱は、中央アフリカの熱帯地域、パナマ南部、および南米にのみみられます。 黄熱患者の中には症状がないか、あっても軽度にとどまる人もいれば、黄疸(皮膚が黄色くなる)、発熱、頭痛、筋肉痛、出血などのより重度の症状を呈する人もいます。... さらに読む

真菌感染症( コクシジオイデス症 コクシジオイデス症 コクシジオイデス症は、コクシジオイデス・イミティス Coccidioides immitisという真菌によって引き起こされる通常は肺の感染症です。 この感染症は真菌の胞子を吸い込むことで起こります。 軽症であれば、肺の感染症でインフルエンザに似た症状が生じ、ときに息切れが起こる程度ですが、悪化して全身に広がり、様々な症状がみ... さらに読む コクシジオイデス症 ブラストミセス症 ブラストミセス症 ブラストミセス症は、ブラストミセス・デルマティティジス Blastomyces dermatitidisという真菌によって主に肺に起こる感染症です。 発熱、悪寒、大量発汗のほか、ときに胸痛、呼吸困難、せきが起こります。 感染症が皮膚、骨、性器と尿路、髄膜(脳と脊髄を覆う組織)に広がり、腫れ、痛みなどの症状を引き起こすこともあ... さらに読む ブラストミセス症 、または ヒストプラズマ症 ヒストプラズマ症 ヒストプラズマ症は、ヒストプラズマ・カプスラツム Histoplasma capsulatumという真菌によって引き起こされる感染症です。主に肺に生じますが、全身に広がることもあります。 ヒストプラズマ症は、この真菌の胞子を吸い込むことで起こります。 多くの人では症状が出ませんが、体調が悪くなったり、発熱やせき、ときには呼吸... さらに読む ヒストプラズマ症 など)

病気を引き起こす生物を運ぶ昆虫または動物(媒介生物と呼ばれる)との接触(右記は米国の場合)

ダニ: リケッチア症 リケッチア感染症の概要 リケッチア感染症とそれに関連する感染症(アナプラズマ症、エーリキア症、Q熱など)は、他の生物の細胞内でしか生きられない特殊な種類の細菌によって引き起こされます。 これらの感染症のほとんどは、ダニ、ノミ、シラミを介して感染します。 発熱、重度の頭痛のほか、通常は発疹が起こり、全身のけん怠感がみられます。... さらに読む リケッチア感染症の概要 エーリキア症、アナプラズマ症 エーリキア症とアナプラズマ症 エーリキア症とアナプラズマ症はダニによって媒介される感染症で、発熱、悪寒、筋肉痛、頭痛、全身のだるさ(けん怠感)を引き起こします。 エーリキア症とアナプラズマ症の症状は似ていますが、アナプラズマ症では発疹が生じる可能性は低くなります。 ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法を用いて血液のサンプルを分析することで、細菌をより早く検出できます。... さらに読む エーリキア症とアナプラズマ症 ライム病 ライム病 ライム病は、スピロヘータと呼ばれるらせん状の細菌(図「 主な細菌の形」を参照)の一属である、ボレリア属 Borrelia(米国では主にライム病ボレリア Borrelia burgdorferi)によって引き起こされる、ダニを介してうつる感染症です。 ほとんどの人は、ライム病がみられる山間地域での野外活動中に、ラ... さらに読む ライム病 バベシア症 バベシア症 バベシア症は、単細胞の寄生虫であるバベシア属 Babesia原虫によって引き起こされる赤血球の感染症です。 バベシア症は ライム病と同じ種類のシカダニ(マダニの一種)によって感染します。 バベシア症は発熱、頭痛、体の各部の痛み、疲労感を引き起こすことがあります。 バベシア症を診断するために、医師は顕微鏡で血液のサンプルを調べ... さらに読む バベシア症 回帰熱 回帰熱 回帰熱はボレリア属 Borrelia(スピロヘータと呼ばれるらせん状の細菌の一属)(図 「主な細菌の形」を参照)の特定の種によって引き起こされる感染症です。 感染したダニに刺されるか、感染したシラミと接触することで感染します。 突然の悪寒と、その後に高熱、重度の頭痛、嘔吐、筋肉痛や関節痛が起こり、ときに発疹が生じることもあり... さらに読む 回帰熱 野兎病 野兎病 野兎病は、野兎病菌 Francisella tularensisという グラム陰性細菌による感染症で、感染している野生動物(通常はウサギ)を直接触ったり、感染したダニ、メクラアブ、ノミに咬まれたりすることでかかります。 動物の死体に触ったり、ダニに咬まれたり、この菌を含む飛沫を飲み込んだり、汚染されたものを飲食したりした場... さらに読む 野兎病

蚊: アルボウイルスによる脳炎 流行性の脳炎 脳炎とは、ウイルスが脳に直接感染して起こることもあれば、ウイルスやワクチン、その他の物質が炎症を誘発して起こることもあります。炎症が脊髄に波及することもあり、その場合は脳脊髄炎と呼ばれます。 発熱、頭痛、けいれん発作が起こることがあり、眠気、しびれ、錯乱をきたすこともあります。... さらに読む マラリア マラリア マラリアは5種のマラリア Plasmodium原虫のいずれかによる赤血球の感染症です。マラリアによって、発熱、悪寒、発汗、脾臓の腫れ、貧血(感染した赤血球が破壊されて生じる)が起こります。 通常、マラリアは感染した雌の蚊が人間を刺すことで広がります。 悪寒とふるえ(悪寒戦慄)に続いて発熱がみられるほか、頭痛、全身の痛み、吐き... さらに読む 、または ジカウイルス感染症 ジカウイルス感染症 ジカウイルス感染症は蚊が媒介するウイルス感染症の一種であり、一般に症状を引き起こしませんが、発熱、発疹、関節痛、または白眼を覆う膜の感染症(結膜炎)がみられることもあります。妊婦のジカウイルス感染症は、新生児に小頭症(重大な先天異常)と眼の異常を引き起こすことがあります。 ジカウイルスは蚊によって広がりますが、性交や輸血によって感染するこ... さらに読む ジカウイルス感染症

家畜: ブルセラ症 ブルセラ症 ブルセラ症は、 グラム陰性細菌であるブルセラ属 Brucella細菌のいくつかの菌種によって引き起こされる感染症で、発熱と全身症状を特徴とします。 ブルセラ症は主に、感染した動物に接触するか、汚染された無殺菌の牛乳や乳製品を摂取したり、汚染された肉を加熱調理が不十分な状態で食べたりすることで感染します。... さらに読む ネコひっかき病 ネコひっかき病 ネコひっかき病は、バルトネラ・ヘンセレ Bartonella henselaeという グラム陰性細菌によって引き起こされる感染症で、感染したネコにひっかかれたり咬みつかれたりすることで感染し、多くの場合、かさぶたを伴う皮膚の隆起やリンパ節の腫れがみられます。 ネコひっかき病の患者には、ひっかかれた部位に赤い隆起ができ、発熱... さらに読む ネコひっかき病 Q熱 Q熱 Q熱は リケッチア感染症に関連し、ヒツジ、ウシ、ヤギの体内に主に生息するコクシエラ・ブルネッティ Coxiella burnetiiにより引き起こされます。 症状が軽い人もいますが、ほとんどの人には、発熱、重度の頭痛、悪寒、乾いたせき、極度の脱力、筋肉痛などのインフルエンザ様症状がみられます。... さらに読む トキソプラズマ症 トキソプラズマ症 トキソプラズマ症は、単細胞の寄生虫であるトキソプラズマ原虫 Toxoplasma gondiiによる感染症です。通常は症状を引き起こしませんが、一部の患者ではリンパ節の腫れ、発熱、漠然とした体調の悪さがみられ、ときにはのどの痛みまたはかすみ目や眼の痛みが現れることもあります。エイズまたは他の病気によって免疫機能が低下している... さらに読む

鳥:オウム病

免疫系の機能低下(易感染状態)

細菌: 肺炎球菌 肺炎球菌感染症 肺炎球菌感染症は、肺炎レンサ球菌 Streptococcus pneumoniae(肺炎球菌)という グラム陽性の球状細菌(球菌)(図「 主な細菌の形」を参照)によって引き起こされます。この細菌は一般的に、肺炎、髄膜炎、副鼻腔炎、中耳に感染症を引き起こします。 肺炎球菌は、感染者がせきやくしゃみをすると空気中に撒き散らされま... さらに読む 髄膜炎菌 髄膜炎菌感染症 髄膜炎菌感染症は、 細菌である髄膜炎菌 Neisseria meningitidisを原因とする病気で、髄膜炎と敗血症が含まれます。 鼻やのどからの分泌物に直接触れることで感染が拡大します。 全身のけん怠感が生じ、感染部位に応じてその他の症状(重篤なことが多い)が発生します。... さらに読む 髄膜炎菌感染症 黄色ブドウ球菌 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)感染症 黄色ブドウ球菌 Staphylococcus aureusは多くの一般的なブドウ球菌の中で最も危険とされています。この グラム陽性の球状細菌(球菌)(図「 主な細菌の形」を参照)は、しばしば皮膚感染症を引き起こしますが、肺炎、心臓弁の感染症、骨の感染症を引き起こすこともあります。... さらに読む 黄色ブドウ球菌(<i >Staphylococcus aureus</i>)感染症 緑膿菌 シュードモナス(Pseudomonas)感染症 グラム陰性細菌であるシュードモナス属 Pseudomonasの細菌(どの菌種もそうですが、とりわけ緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa)は、体の様々な部分に感染することがあり、重篤な病気がある人や入院患者で特によくみられます。 体の外側にみられる軽度のもの(耳や毛包への感染)から、体内で起こる... さらに読む 、ノカルジア Nocardia抗酸菌 結核 結核は、空気感染する細菌である結核菌 Mycobacterium tuberculosisによって引き起こされる、感染力の強い慢性感染症です。通常は肺が侵されます。 結核に感染するのは、主に活動性結核の患者によって汚染された空気を吸い込んだ場合です。 最もよくみられる症状はせきですが、発熱や寝汗、体重減少、体調不良を感じるこ... さらに読む 結核 による感染症

真菌: カンジダ カンジダ症 カンジダ症は、カンジダ・アルビカンス Candida albicansをはじめとする数種類のカンジダ属 Candidaの真菌によって引き起こされる感染症です。 最もよくみられる病型は、口、腟、皮膚の表面に感染が起きるもので、白や赤の斑点が生じ、かゆみや刺激感、またはその両方を引き起こします。... さらに読む カンジダ症 アスペルギルス アスペルギルス症 アスペルギルス症は、アスペルギルス属 Aspergillusの真菌によって引き起こされる通常は肺の感染症です。 肺や副鼻腔内に、菌糸、血液のかたまり、白血球が絡まった球状のかたまりが形成されます。 症状が出ない人もいますが、せきに血が混じったり、発熱、胸痛、呼吸困難が生じる人もいます。... さらに読む アスペルギルス症 ヒストプラズマ ヒストプラズマ症 ヒストプラズマ症は、ヒストプラズマ・カプスラツム Histoplasma capsulatumという真菌によって引き起こされる感染症です。主に肺に生じますが、全身に広がることもあります。 ヒストプラズマ症は、この真菌の胞子を吸い込むことで起こります。 多くの人では症状が出ませんが、体調が悪くなったり、発熱やせき、ときには呼吸... さらに読む ヒストプラズマ症 コクシジオイデス コクシジオイデス症 コクシジオイデス症は、コクシジオイデス・イミティス Coccidioides immitisという真菌によって引き起こされる通常は肺の感染症です。 この感染症は真菌の胞子を吸い込むことで起こります。 軽症であれば、肺の感染症でインフルエンザに似た症状が生じ、ときに息切れが起こる程度ですが、悪化して全身に広がり、様々な症状がみ... さらに読む コクシジオイデス症 微胞子虫 微胞子虫症 微胞子虫症は、微胞子虫という寄生性の真菌による感染症です。症状は感染した臓器によって異なりますが、下痢やその他の腸の症状、眼の症状が起こります。 微胞子虫症では主に、エイズ患者など、 免疫機能が低下している人に症状が現れます。 症状は様々ですが、慢性の下痢、腹痛、発熱、体重減少、眼の炎症などがみられます。... さらに読む ニューモシスチス・イロベチイ 原因 のほか、 ムコール症 ムコール症 ムコール症は、数種類の近縁のカビが起こす感染症です。 ムコール症の感染は、原因となるカビの胞子を吸い込むか、それよりはまれですが、切り傷などの皮膚にできた開口部から体内に胞子が入ることで起こります。 感染により痛み、発熱、ときにはせきが生じ、顔の構造が破壊されることがあります。... さらに読む ムコール症 の原因となる真菌

寄生虫: トキソプラズマ原虫 トキソプラズマ症 トキソプラズマ症は、単細胞の寄生虫であるトキソプラズマ原虫 Toxoplasma gondiiによる感染症です。通常は症状を引き起こしませんが、一部の患者ではリンパ節の腫れ、発熱、漠然とした体調の悪さがみられ、ときにはのどの痛みまたはかすみ目や眼の痛みが現れることもあります。エイズまたは他の病気によって免疫機能が低下している... さらに読む 糞線虫 糞線虫症 糞線虫症は、線虫の一種である糞線虫 Strongyloides stercoralisによって引き起こされる感染症で、この線虫に汚染された土に皮膚が直接触れると、そこから線虫が侵入して感染します。 通常は、人間が汚染された土の上をはだしで歩いた際に感染します。 この感染症にかかった人の大半に症状は起こりませんが、発疹、せき、... さらに読む 糞線虫症 クリプトスポリジウム クリプトスポリジウム症 クリプトスポリジウム症は、クリプトスポリジウム Cryptosporidiumという寄生原虫によって引き起こされる腸管感染症です。主な症状は腹部けいれんと下痢です。 汚染された水や食べものを摂取したり、感染した人や動物に接触することで感染します。 腹部けいれんと水様性下痢が急に始まり、ときに吐き気、嘔吐、発熱、筋力低下を伴い... さらに読む クリプトスポリジウム症 、シストイソスポーラ・ベリ Cystoisospora belli

熱産生量を増加させる作用のある薬

麻酔薬

発熱の誘因になる薬物

サルファ剤

フェニトイン

カルバマゼピン

プロカインアミド

キニジン

アムホテリシンB

インターフェロン(免疫系により作られる物質を基にした薬剤で、ウイルスの増殖を阻害する作用がある)