分娩の段階

分娩第1期

陣痛の開始から子宮口(子宮頸部)が完全に開く(全開大、約10センチメートル)までの期間。

潜伏期

  1. 初めは不規則な子宮の収縮がだんだん強く規則的になる。

  2. 不快感はほとんどない。

  3. 子宮頸部が薄くなり約4センチメートルに開く。

  4. 潜伏期は、初産婦では平均8時間(通常は20時間以内)、経産婦では5時間(通常は12時間以内)続く。

分娩の段階

活動期

  1. 子宮口(子宮頸部)が約4センチメートルから完全(約10センチメートル)に開く。子宮頸部は薄く引っ張られ(展退)、子宮の残りの部分と一体化する。

  2. 胎児の体の先進部(通常は頭部)が妊婦の骨盤を通過し始める。

  3. 胎児が下降するにつれ妊婦にいきみたいという感覚が生じるが、まだ我慢する。いきむのが早すぎると、不必要に疲れたり、しばしば子宮頸部が裂けることがあり、この場合は修復が必要となる。

  4. この段階は、初産婦では平均5~7時間、経産婦では2~4時間続く。

分娩の段階

分娩第2期

子宮口(子宮頸部)が完全に開いてから胎児の娩出まで:この段階は、初産婦では通常約2時間、経産婦では約1時間続く。硬膜外麻酔または鎮痛薬を投与された場合、さらに1時間以上続く場合もある。この段階で妊婦はいきむ。

分娩の段階

分娩第3期

胎児の娩出から胎盤の娩出まで:この段階は通常、数分間で終わるが、最長30分ほどかかることもある。

分娩の段階

関連するトピック