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けいれん発作の原因

けいれん発作の原因

原因

感染症

代謝性疾患

血中の糖濃度の低下( 低血糖 低血糖 低血糖とは、血液中のブドウ糖の値(血糖値)が異常に低くなっている状態です。 低血糖は、糖尿病を管理するために服用する薬によるものが最も多くみられます。低血糖のまれな原因としては、他の種類の薬、深刻な病態や臓器不全、炭水化物に対する反応(感受性の高い人において)、膵臓のインスリン産生腫瘍、一部の肥満外科手術(減量のための手術)などがあります... さらに読む )や、 カルシウム 低カルシウム血症(血液中のカルシウム濃度が低いこと) 低カルシウム血症とは、血液中のカルシウム濃度が非常に低い状態をいいます。 カルシウム濃度の低下は、副甲状腺の問題や、食事、腎疾患、特定の薬剤などが原因で発生します。 低カルシウム血症が進行すると、強い痛みを伴う筋肉のけいれんがよくみられ、そのほかに錯乱、抑うつ、忘れっぽくなる、唇や指や足のピリピリ感、筋肉のこわばりと疼きなどの症状が現れる... さらに読む マグネシウム 低マグネシウム血症(血液中のマグネシウム濃度が低いこと) 低マグネシウム血症とは、血液中のマグネシウム濃度が非常に低い状態をいいます。 ( 電解質の概要、 体内でのマグネシウムの役割の概要も参照のこと。) マグネシウムは体内に存在する 電解質の1つであり、血液などの液体に溶け込むと電荷を帯びる ミネラルですが、体内の大半のマグネシウムは電荷を帯びておらず、タンパク質と結合しているか、骨に蓄えられ... さらに読む 、または ナトリウム 低ナトリウム血症(血液中のナトリウム濃度が低いこと) 低ナトリウム血症とは、血液中のナトリウム濃度が非常に低い状態をいいます。 大量の水分摂取、腎不全、心不全、肝硬変、利尿薬の使用など、多くの原因でナトリウム濃度が低下します。 症状は、脳の機能障害によるものです。 まず動作や反応が緩慢になり、錯乱がみられます。低ナトリウム血症が悪化するにつれて、筋肉のひきつりやけいれん発作が発生して無反応状... さらに読む 濃度の低下

その他の病気

脳への酸素供給の不足

窒息

脳の構造的な損傷

脳卒中

出生前から存在した異常や出生時に発生した異常(遺伝性疾患を含む)

脳内の水分の蓄積(脳浮腫)

処方薬*

ブスピロン(不安症の治療薬)

カンフル(樟脳[しょうのう])

*クロルプロマジン(統合失調症の治療薬)

シプロフロキサシン(抗菌薬)

クロロキン(マラリアの治療薬)

クロザピン(通常は統合失調症の治療薬)

シクロスポリン(臓器移植時の拒絶反応を予防および治療するための薬)

イミペネム(抗菌薬)

*インドメタシン(痛みと炎症を軽減するための薬)

*ペチジン(鎮痛薬)

*フェニトイン†

テオフィリン(喘息などの呼吸器疾患の治療薬)

三環系抗うつ薬

レクリエーショナルドラッグ

薬物の大量使用からの離脱

全身麻酔(手術時)

毒性物質への曝露

ストリキニーネ

*過量投与した場合には、様々な薬剤がけいれん発作の原因になる可能性があります。一部の人では、特定の薬剤によって脳内の神経細胞が刺激されやすくなり、けいれん発作が起こりやすくなります。これらの薬剤は、けいれん発作の閾値を下げると言われています。

†けいれん性疾患の治療に使用されるフェニトインは、過量投与すると、逆にけいれん発作を引き起こす可能性があります。