エキノコックス(イヌ条虫)のライフサイクル
エキノコックス(イヌ条虫)のライフサイクル<i ></i>
エキノコックス(イヌ条虫)のライフサイクル
    • 1.イヌ条虫の成虫はイヌや他のイヌ科動物の腸内に寄生します(この場合のイヌやイヌ科動物を終宿主と呼びます)。

    • 2.条虫の成虫が産卵し、虫卵は糞に糞とともに排出されます。

    • 3.その卵を他の動物が体内に取り込みます(こうした動物を中間宿主といいます)。通常はヒツジ、ヤギ、ブタ、ウシ、ウマ、ラクダ、ヒトなどが中間宿主になり、その腸内で虫卵がふ化して条虫の幼虫を含んだ球体(六鉤幼虫)が放出されます。この球体は腸壁を貫通して通り抜けます。

    • 4.次いで球体は血流に乗り、肝臓や肺などの様々な臓器に移動します。その臓器で球体がシストになり、徐々に大きくなって、人間に症状を引き起こします。シストの内部で幼虫(原頭節)とより小さいシストが形成されます。イヌや他のイヌ科動物(キツネやコヨーテなど)は、感染した中間宿主(ヒツジ、ヤギ、ブタなど)の臓器に含まれるシストを取り込むことで感染します。

    • 5~6.シストがイヌや他のイヌ科動物の体内に取り込まれると、原頭節を放出します。原頭節は腸壁に付着して、成虫になります。

Image from the Centers for Disease Control and Prevention Image Library.