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食事療法

執筆者:

Steven Novella

, MD, Yale University School of Medicine

最終査読/改訂年月 2017年 11月
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食事療法では以下のような目的のために特別な食事(ゲルソン食、マクロビオティック、プリティキンダイエットなど)をとります。

  • 特定の病気(がんや心血管疾患など)の治療や予防

  • 全般的な健康増進

  • 身体の解毒(体内の毒性物質の中和または除去によって)

地中海食など一部の食事療法は、通常の西洋医学で広く受け入れられ、推奨されています。

通常、効果が出るまでに数カ月から数年かかるため、食事療法は若いうちに始めるほど効果的なようです。食事方法を根本的に変えるような治療食を開始するときには、栄養不良に陥らないようにするため、専門家による指導を仰いで進めるべきです。

オーニッシュ・ダイエット

超低脂肪のベジタリアン食のオーニッシュ・ダイエットは、冠動脈疾患の原因となる動脈閉塞の改善を助けることを目的としていて、前立腺がんやその他のがんの予防や進行を遅らせるのに役立つ可能性もあります。しかし、これらの効果を確認する目的の、適切なデザインに基づく研究は行われていません。

ゲルソン食

ゲルソン食では、毎日約6.8~9.1キログラムの果物と野菜(ほとんどをジュースにして)を摂取することに加え、栄養補助食品を摂取し、コーヒー浣腸を使用します。

支持者たちはこの食事療法ががん、心疾患、関節炎、自己免疫疾患、糖尿病の治療に役立つと主張します。しかし、そのような主張のいずれかを裏付ける、適切なデザインに基づく研究はありません。また、解毒によって特定の毒性物質が取り除かれるということは実証されていません。

この食事法のリスクの1つは、がんの治療のために用いられた場合、有効性の高い通常の医療よりも治療を遅らせてしまうことです。

マクロビオティック

マクロビオティック食は、大部分が野菜、全粒穀物、果物、シリアルで構成されています。マクロビオティックを実践した人の一部でがんが寛解したという報告がなされていますが、がん患者を対象とした適切なデザインに基づく研究は実施されていません。

マクロビオティックでのリスクの1つは、注意深く食事法に従わなかった場合の栄養不足があります。

パレオダイエット(paleo diet)

パレオダイエットは、食物を狩猟採集していた旧石器時代に食べられていたとされる様々な食物から構成されます。すなわち、動物や野生植物から作られた食物が含まれます。そのため、この食事法では次のような結果をもたらします。

  • タンパク質の摂取の増加

  • 炭水化物の摂取の減少、食べるときは主に非デンプン質の生の果物や野菜をとる

  • 食物繊維の摂取の増加

  • 多くの場合において、脂肪の摂取の増加(主として多価不飽和脂肪酸および一価不飽和脂肪酸

旧石器時代に入手できなかったと考えられる食物(乳製品、穀物、豆類、加工された油、精製糖、塩、コーヒーなど)は避けられます。支持者たちは、こういった食物の多くについて人間は消化(代謝)することができないと主張します。ただし、旧石器時代に何が食べられていたかについての知識は限られており、一部の証拠からは、旧石器時代の食事は現代のパレオダイエットほど制限されていなかったことが示唆されています。

パレオダイエットの支持者は、パレダイエットにより冠動脈疾患、2型糖尿病および多くの慢性変性疾患のリスクが低下すると主張しています。さらに、過体重の人では減量を促し、運動能力を向上し、睡眠の質を高め、精神機能を改善すると主張しています。しかし、この食事法にこういった効果があるかどうかについて、説得力のある証拠はありません。

パレオダイエットのリスクには、栄養不足(全粒穀物と乳製品の摂取減少による)および冠動脈疾患のリスク増大の可能性(脂肪とタンパク質の摂取増加による)などがあります。

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