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薬用ハーブ

執筆者:

Steven Novella

, MD, Yale University School of Medicine

最終査読/改訂年月 2017年 11月
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最古の医療形態として知られるハーブ療法または本草学では、植物や植物の抽出物を病気の治療や健康増進に利用します。薬用植物を1種類、もしくは多種類混ぜて使います。漢方薬には、ミネラルや動物の体の一部を混ぜることもあります。単一の有効成分だけを抽出して単離した通常の薬とは異なり、ハーブ療法では植物をそのまま使うのが普通です。(薬用ハーブと機能性食品の概要も参照のこと。)

多く使用されているハーブ薬には以下のものがあります。

薬用ハーブは、抽出液(通常は水に物質を浸したり煎じたりして得られる溶液)、チンキ剤(天然の保存料として作用するアルコールを基剤とする調合剤)、浸出液(最も多い摂取方法。通常はハーブティーを指す)、煎じ液(浸出液に類似)、錠剤、粉末、注射液などの形で販売されています。一部の薬用ハーブは湿らせた布にしみこませて皮膚に塗布します。

薬用ハーブの潜在的な問題として、以下のものがあります。

  • 不純物:米国では、政府による薬用ハーブ製品の監視がほぼ行われておらず、業界への規制もほとんどありません( 薬用ハーブと機能性食品の概要 : 安全性と有効性)。対照的に、欧州連合やオーストラリアでは、政府が薬用植物を医薬品として規制しています。

  • 相互作用:一部の薬用ハーブは、薬剤(例えば、薬用ニンジンをワルファリン服用時に摂取することによる出血― 可能性のある主な薬用ハーブと薬の相互作用)や食物(例えば、セントジョーンズワートを、熟成したチーズやキャンティ・ワインなどチラミンを多く含む食物と一緒に摂取することにより血圧が危険なレベルまで上昇する)と相互作用を起こします。

  • 副作用:一部の薬用ハーブは、特定の人に対して害になることのある副作用をもちます。例えば、ニンニクは血液凝固能を低下させるため、抗凝固薬(血栓をできにくくする薬)を服用している人の出血のリスクを高める可能性があります。また、ニンニクは血糖値を上昇させます。薬用人参は血圧を上昇させます。

患者は、服用しているすべての薬用ハーブについて医師に報告するべきです。

薬用ハーブの研究は次第に増えています。いくつかの研究では、健康上の効能に根拠がないことが示されています。例えば、イチョウに関する適切なデザインの大規模研究では、高齢者における記憶力の改善や認知症の予防効果はみられませんでした。

知っていますか?

  • 薬用ハーブと薬や食物との間で、様々な重い相互作用が起きる可能性があります。

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