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ホメオパシー

執筆者:

Steven Novella

, MD, Yale University School of Medicine

最終査読/改訂年月 2017年 11月
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本ページのリソース

1700年代後半にドイツで発展したホメオパシーは、「似たものが似たものを癒す」という原則に基づく治療法です。ホメオはギリシャ語で「似ている」、パシーはギリシャ語で「病気」を意味します。言い換えると、大量に摂取すると病気を起こす物質は、ごく微量に摂取するなら同じ病気を治すことができるという考え方です。ごく微量の摂取が、体がもつ治癒のメカニズムを刺激すると考えられています。

ホメオパシーでは身体に生来備わっている生命力の流れを回復させることを目標とします。治療は、症状や健康状態とともに性格や生活習慣などの個人的な特徴に基づいて行われます。

ホメオパシーで使用される処方(レメディ)は、植物や動物からの抽出物やミネラルなど、自然界にある物質から作られます。これらの物質は、体がもつ本来の治癒力を刺激すると考えられています。レメディは、これらの物質を何度も希釈してできた溶液を激しく振ることで作られます。ホメオパシーのレメディは、薄めれば薄めるほどさらに強力になると考えられています。ホメオパシーのレメディは極めて希釈度が高いため、もとの物質が残存していないものが多数あります。ただし、一部のホメオパシーのレメディには身体に影響を与える可能性のある他の成分が含まれています。

ホメオパシーで用いられる超希釈薬がどのように病気を治すのか、現代科学による説明はなされていません。「似たものが似たものを治す」というホメオパシーの原理についても物理的根拠や化学的根拠は存在しません。

知っていますか?

  • 一部のホメオパシーのレメディには、活性成分が含まれていない場合があります。

米国では、食品医薬品局(FDA)がホメオパシーのレメディを市販薬もしくは処方薬として分類していますが、FDAはレメディについて、他の薬が満たさねばならない要件のいくつかを満たさなくてよいとしています。例えばレメディでは、販売前に各有効成分の特質と濃度の分析を検査室で行う必要はありません。また、ホメオパシー製品の製造業者は、製品に効果があることを示す証拠を提供することも求められていません。ホメオパシーのレメディはアルコールを含有していることがあります。これはレメディの希釈にアルコールが用いられることが多いためです。現時点ではこれらのレメディに含まれるアルコールの量に制限はありません。

ラベルには次の項目を記載することになっています。

  • 「ホメオパシー」という言葉

  • 製造業者名

  • 薬の使用方法を1つ以上記載すること

  • 安全に使用するための指示

  • 有効成分と希釈度(記載免除の特例を除く)

一部のホメオパシー薬は、処方せんでのみ入手できます。

効能

ホメオパシーは、アレルギー、鼻炎、消化器系の問題、筋骨格痛、回転性めまいなど、様々な疾患を治療するために用いられています。このような病気の多くに対するホメオパシーのレメディに関する研究が広く行われています。ただし、ホメオパシーは、特定の疾患に効果的な治療法としては確立されていません。

起こりうる副作用

ホメオパシーのレメディはほとんどの人が耐えることができ、リスクもほとんどありません。ただし、アレルギー反応や中毒反応などの副作用が起こることはあります。害が起こるリスクが最も高くなるのは、深刻な病気を治療するために、効果が証明されている通常医療ではなく、ホメオパシーのレメディが用いられる場合です。

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