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薬用ニンジン

執筆者:

Melissa G. Marko

, PhD, Nestle Nutrition;


Ara DerMarderosian

, PhD, University of the Sciences

最終査読/改訂年月 2017年 11月
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薬用ニンジンは、通常、アメリカニンジンと高麗ニンジンという2つの種から得られます。アメリカニンジンは高麗ニンジンよりも作用が穏やかです。薬用ニンジンは、生の根や乾燥させた根、エキス、液剤、カプセル、錠剤、化粧品、炭酸飲料、お茶など、たくさんの形態で利用されます。アメリカニンジンの有効成分はパナキソシドで、高麗ニンジンはギンセノシドです。

シベリアニンジン(エゾウコギ)は薬用ニンジンとは違う種類で、有効成分は異なりますが、このシベリアニンジンにもアメリカニンジンや高麗ニンジンに似た抗ストレス効果があります。

薬用ニンジン製品の品質にはかなりばらつきがあり、検出可能な有効成分がほとんど、あるいはまったく含まれていないものも多くみられます。非常にまれですが、アジアから輸入された薬用ニンジン製品の中には、嘔吐を誘発するときに使うマンドレークの根や、容認できない副作用があったために米国市場から回収されたフェニルブタゾンやアミノピリンを故意に混ぜたものもあります。

薬用ハーブと機能性食品の概要も参照のこと。)

効能

薬用ニンジンは多くの場合、心身の能力を高めたり、ストレスや加齢による有害な作用に対する抵抗力や活力を増進させたりするために摂取します。勃起障害の治療など、性的能力を高めるための使用も多くみられます。薬用ニンジンは血糖値を低下させ、いわゆる「善玉」コレステロールである高密度リポタンパク(HDL)の値を上昇させるようです。また薬用ニンジンにより、血液中のヘモグロビンやタンパクの濃度が高まることもあります。さらに、薬用ニンジンは免疫機能を高める可能性もあります。

活力やその他の生活の質を向上させる効果は測定しにくいため、一部の薬用ニンジンの効果は評価が困難です。糖尿病患者を対象にした1件の小規模な試験では、薬用ニンジンは血糖値を低下させ、被験者の主観的な報告によると、気分や活力に改善がみられました。大規模ながら短期間の1件の試験では、主観的な報告として、薬用ニンジンによる生活の質の改善が示されました。

起こりうる副作用

薬用ニンジンはおおむね安全であるとの報告があります。しかし、副作用が生じる可能性を考慮して、薬用ニンジンの使用を3カ月間に制限することを勧める国もあります。最も多い副作用は神経過敏と興奮性亢進ですが、たいていの場合は投与開始から数日で治まります。集中力が低下することもあります。また、血糖値が異常な域まで低下することもあります(低血糖)。その他の副作用には、頭痛、アレルギー反応、睡眠障害、消化不良、乳房の圧痛、月経不順などがあります。薬用ニンジンには エストロゲンに似た作用があるため、妊婦や授乳中の女性はもちろん、小児も服用してはいけません。

たまに、喘息の発作、血圧の上昇、動悸、閉経後女性の子宮出血といった重い副作用が報告されています。多くの人が薬用ニンジンの味をおいしくないと感じます。

薬との相互作用の可能性

薬用ニンジンは抗凝固薬、アスピリン、その他の非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、コルチコステロイド、ジゴキシン、 エストロゲン補充療法、うつ病治療薬のモノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)、糖尿病治療薬の血糖降下薬(血糖値を下げる薬)と相互作用を起こすことがあります。

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