緑茶は紅茶と同じ植物から得られた葉を乾燥させて作ります。しかし、紅茶の場合には葉を発酵させますが、緑茶の場合には葉を発酵させずに蒸します。緑茶は煎じて飲んだり、錠剤やカプセルの形で摂取したります。緑茶には、細胞を酸素、変異、がんによる損傷から保護する効果があると考えられています。緑茶にはカフェインが含まれていますが、多くの抽出物ではカフェインが除去されています。緑茶にはフラボノイドとカテキンが豊富に含まれています。
( 薬用ハーブと機能性食品の概要 薬用ハーブと機能性食品の概要 薬用ハーブとは、植物の一部または全体を粉末にするか、抽出するか、あるいはその他の加工を施し、健康上の目的に使用するものを指します。機能性食品とは比較的新しく登場した一般的な言葉で、特定のハーブなどの天然物質の一群や、コレステロールを下げるマーガリンやオオバコを配合したサプリメント(栄養補助食品)など、法的に食品として扱われる製品が該当しま... さらに読む も参照のこと。)
効能
緑茶には健康によい効果が複数あるといわれていますが、強力な科学的根拠で裏付けられている効果はありません。緑茶はがんや 冠動脈疾患 冠動脈疾患(CAD)の概要 冠動脈疾患とは、心臓の筋肉(心筋)への血液供給が部分的または完全に遮断されることで起きる病気です。 心筋は酸素を豊富に含んだ血液を絶えず必要とします。その血液を心臓に送る血管は、大動脈が心臓から出たところで枝分かれする冠動脈です。この血管が狭くなる冠動脈疾患では、血流が遮断されて、胸痛(狭心症)や心臓発作(心筋梗塞とも呼ばれる)が発生しま... さらに読む 、う蝕の予防、ならびに体の外側にできた 尖圭コンジローマ ヒトパピローマウイルス感染症(HPV感染症) ヒトパピローマウイルス(HPV)は、いぼの原因になります。HPVの中には皮膚にいぼを作り出すものもあれば、性器のいぼ(腟、陰茎、または直腸の内部や周囲に生じるできもので、尖圭コンジローマと呼ばれます)の原因になるものもあります。一部の種類のHPVに感染すると、がんになることもあります。HPVは性感染症です。 ヒトパピローマウイルス(HPV)の種類が違えば、引き起こされる感染症も異なります。例えば、性器にできる、目で見て確認しやすいいぼも... さらに読む
の治療など、多くの目的で摂取されています。このほかにも、日光から皮膚を保護する、血液中の脂肪値(脂質)を低減させる、変形性関節症による痛みや更年期症状を緩和するといった目的や、体重の減量、記憶の増進、長寿化に対する期待から使用されています。
起こりうる副作用
副作用はカフェインの影響によるものです。副作用には不眠症、不安、頻尿、吐き気、下痢、易刺激性、消化器の不調、頻脈、軽度の振戦などがあります。妊婦はカフェインの過剰摂取を控えるとよいでしょう。カフェインを大量に摂取すると、血圧の上昇、せん妄、けいれん発作、不整脈が起こることがあります。