主な有効成分はシリマリンで、とげだらけの葉をもち、紫色の花が咲くこの植物の種の中に存在します。
( 薬用ハーブと機能性食品の概要 薬用ハーブと機能性食品の概要 薬用ハーブとは、植物の一部または全体を粉末にするか、抽出するか、あるいはその他の加工を施し、健康上の目的に使用するものを指します。機能性食品とは比較的新しく登場した一般的な言葉で、特定のハーブなどの天然物質の一群や、コレステロールを下げるマーガリンやオオバコを配合したサプリメント(栄養補助食品)など、法的に食品として扱われる製品が該当しま... さらに読む も参照のこと。)
効能
マリアアザミ(ミルクシスル)はウイルス、有害物質(アルコールやタマゴテングタケの毒素など)、特定の薬剤(アセトアミノフェンなど)から肝臓を保護するといわれています。このため、マリアアザミは キノコ中毒 毒キノコ中毒 毒をもつキノコは多数あります。毒性の強さは、同じ種類の毒キノコであっても、生育段階や調理法によって異なることがあります。詳しい人であっても、野生のキノコについて毒性があるかどうかを見分けることは困難です。民間伝承の知識はあてになりません。(中毒の概要も参照のこと。) 毒キノコはいずれも嘔吐と腹痛を引き起こします。他の症状はキノコの種類によって非常に多様です。一般に、摂取後早期(2時間以内)に症状を引き起こすキノコは、後になって(通常6時... さらに読む や他の肝臓病( 肝硬変 肝硬変 肝硬変は、機能を果たさない瘢痕組織が大量の正常な肝組織と永久に置き換わり、肝臓の内部構造に広範な歪みが生じることです。肝臓が繰り返しまたは継続的に損傷を受けると、瘢痕組織が生じます。 肝硬変の最も一般的な原因は、慢性的なアルコール乱用、慢性ウイルス性肝炎、飲酒によらない脂肪肝です。 食欲不振、体重減少、疲労、全身のだるさなどの症状が現れます。 腹部への体液の貯留(腹水)、消化管の出血、脳機能の異常など、多くの重篤な合併症が起こる可能性が... さらに読む や C型肝炎 肝炎の概要 肝炎は肝臓の炎症です。 肝炎は世界中でみられる病気です。 肝炎には以下の種類があります。 急性(経過が短い) さらに読む など)の予防や治療を目的として摂取されます。適切な試験デザインによる科学的研究では、肝臓病に対するマリアアザミの有意な有益性は示されていません。
2型糖尿病患者では、マリアアザミによって血糖コントロールが改善することがあります。
起こりうる副作用
短期間の胃の不調や軽度のアレルギーはみられますが、重篤な副作用は報告されていません。
ホルモン感受性疾患(乳がん、子宮がん、卵巣がん、子宮内膜症、子宮筋腫など)がある女性は、マリアアザミの地上に出た部分の摂取を控えるべきです。
薬との相互作用の可能性
マリアアザミは血糖値を下げる薬(血糖降下薬)の効果を増強させ、HIV感染症の治療薬(インジナビルやサキナビルなど)を阻害することがあります。