この植物の乾燥根には、鎮静効果をもつバレポトリエートが含まれています。
( 薬用ハーブと機能性食品の概要 薬用ハーブと機能性食品の概要 薬用ハーブとは、植物の一部または全体を粉末にするか、抽出するか、あるいはその他の加工を施し、健康上の目的に使用するものを指します。機能性食品とは比較的新しく登場した一般的な言葉で、特定のハーブなどの天然物質の一群や、コレステロールを下げるマーガリンやオオバコを配合したサプリメント(栄養補助食品)など、法的に食品として扱われる製品が該当しま... さらに読む も参照のこと。)
効能
セイヨウカノコソウは特に欧州のいくつかの地域で使用され、多くの場合、鎮静薬や睡眠補助薬として摂取されます。一部の研究では、セイヨウカノコソウは睡眠の質を改善し、就眠までの時間を短縮することが示唆されています。
セイヨウカノコソウは、頭痛、うつ病、不整脈、振戦に対して摂取される場合もあります。通常は、短期間(2~6週間)使用します。このような症状に対してセイヨウカノコソウが有効であることを確定する科学的根拠は十分ではありません。
起こりうる副作用
頭痛、興奮性亢進、不安、心臓障害などが報告されています。車の運転や注意力を要する活動を行う場合には、セイヨウカノコソウを摂取すべきではありません。その他の副作用として胃の不調、めまい、疲労などがあります。
小児や妊婦、授乳中の女性には、セイヨウカノコソウは勧められません。
薬との相互作用の可能性
セイヨウカノコソウは、他の鎮静薬(バルビツール酸系など)と併用した場合に薬剤の鎮静効果を長引かせることがあります。