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義肢を使用する準備

執筆者:

James Baird

, CPO, Hanger Clinic

最終査読/改訂年月 2015年 10月
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手術前に、外科医、義肢装具士(義肢の設計、装着、組み立て、調整の専門家)、理学療法士が、切断術が必要な患者とともに、治療の計画と目標について話し合います。また、切断術を受ける必要がある人は、できれば手術前に、手術後がどのようになるかについて切断術を体験しているカウンセラーと話し合うとよいでしょう。

切断術の前後には、筋力と柔軟性を増加させる運動に関する指導を受けます。筋力と柔軟性が高いレベルにあればあるほど、義肢を装着していてもしていなくても、できることが多くなります。切断術の種類によって左右される運動もあります。断端の腫れを少なくして、その部分の組織の縮みを予防するための運動はすべての人に必要です。この縮み(拘縮と呼ばれます)が起こると、組織が硬くなって関節の可動域が制限されてしまいます。結果として、義肢の使用がより困難になります。

手術後は、義肢を装着する前に断端が治癒している必要があり、長期間使用するための義肢の調整を行う前には、断端の腫れが引いていなければなりません。腫れを引かせるために、伸縮靴下(シュリンカーと呼ばれます)や伸縮包帯を断端にかぶせるように指導されます。伸縮靴下や伸縮包帯は断端の形状維持にも役立ち、インターフェイスの装着が困難になる形状異常を防ぐことができます。血液循環が促進され、切断された腕や脚の痛み(幻肢痛)が起こりにくくなります。手術後はしばらくの間、義肢を装着しないときに伸縮靴下か伸縮包帯、またはその両方を着用します。伸縮靴下を使用すると、腫れと幻肢痛を抑えるのに役立ちます。着用期間は人によって異なります。

断端の腫れが治まるまで仮の義肢が使用されることもあります。仮の義肢は軽くて使用が簡単なため、実際の義肢の使い方が習得しやすくなると考える専門家もいます。後に、仮の義肢は高品質な実際の義肢に交換されます。しかし、このやり方では2種類の異なった義肢の使用方法を習得しなければなりません。

別の方法として、仮のソケットとフレームを使って実際のコンポーネント(膝、足、手など)で義肢を使用する方法もあります。この方法ならいくつかの部分は共通であるため、新しい部分にも早く慣れることができるかもしれません。いずれの場合も、断端の形とサイズが変化するため、最初に使用したソケットとフレームは切断術から4~6カ月以内にほぼ必ず取り替える必要があります。

義肢が用意されると、以下のようにその基本的な使用方法が指導されます。

  • 義肢の装着の仕方

  • 義肢の外し方

  • 義足での歩き方

  • 断端の皮膚と義肢の手入れ法

通常は訓練を継続し、訓練は専門家のチームが行うことが望ましいとされます。理学療法士は、筋力や柔軟性、心血管機能を改善するための運動に加えて、歩行訓練のプログラムを提供します。作業療法士は日常生活に必要なスキルを指導します。脚の切断術を受けた人は、よりうまく歩けるように訓練を受けます(例えば階段や坂の昇り降り、平坦でないところでの歩行)。

腕の切断術を受けた人のリハビリテーションは、作業療法士や理学療法士が義肢装具士とともに行います。リハビリテーションでは、日常生活での義肢の使い方の指導に加え、残っている腕の筋力を高めて柔軟性を維持するための特別な運動が行われます。

腕や脚の喪失や義肢の使用に適応できない状態が長期間続く場合は、カウンセリングや精神療法が役立つことがあります。

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