Msd マニュアル

Please confirm that you are not located inside the Russian Federation

読み込んでいます

義肢の概要

執筆者:

James Baird

, CPO, Hanger Clinic

最終査読/改訂年月 2015年 10月
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します

義肢は体の失われた部分を置き換えるための人工の装具です。

血管の病気(動脈硬化糖尿病による血管の損傷など)、がん、けが(自動車事故や戦闘中の負傷など)、生まれつきなどの理由で、手足を切断したり、手足がなかったりすることがあります。米国では、0.5%弱の人が切断術を受けていますが、肥満の人の割合が増えていることで動脈硬化や糖尿病のリスクも高まっていることから、今後、切断術を受ける人の割合は増加する可能性が高いと考えられます。

切断術では腕や脚の一部ないし、その全体が切り取られます。脚の切断では、足の指、足部、脚の膝から上もしくは下部分、または脚全体(股関節まで)が切断の対象になります。切断範囲が股関節の上にまで及ぶこともあります。腕の切断では、指(1本ないし複数本)、手、腕の肘から先や肘から上の部分、または腕全体(肩まで)が切断の対象になります。

体の一部が欠損している場合は、しばしばその部分を補う人工装具(義肢)の使用が勧められます。少なくとも、義肢を使用することによって、他者の助けを借りることなく日常生活(歩く、食べる、服を着るなど)を快適に行うことができるようになります。また、義肢によって使用者が切断前と同等、またはそれに近い状態まで機能を回復できることがあります。

この10年間、科学技術が大幅な進歩を遂げたことにより、機能性と快適さが大きく向上した義肢が利用できるようになりました。義肢を装着しているという点以外では健康で、非常に意欲的な人たちは、多くの素晴らしい偉業を成し遂げることができます。例えば、スカイダイビング、登山、マラソン、トライアスロンの完走などのスポーツ活動に本格的に参加する人や、過酷な職場や軍役に復職する人もいます。彼らは制約なしに人生を送っています。義肢を装着する目的が家庭内の日常的な活動であれ、マラソン参加であれ、義肢は深い精神的恩恵をもたらしてくれます。

どの程度まで使用者が義肢の機能を享受できるかは、使用者の解剖学的特徴と、そのほかに以下のようないくつかの要因によって決まります。

  • 義肢のフィット感、安定性、快適さ

  • 選択したソケットの種類とコンポーネント

  • 使用者の目標、健康状態、年齢、考え方

最も成功する可能性が高いのは、医師、義肢装具士、理学療法士、リハビリテーションカウンセラーで構成される臨床チームが使用者と協力して、装着感が最もよい最適な義肢を決める場合です。義肢装具士は義肢の設計、装着、組み立て、調整の専門家で、使用方法に関する助言を行います。また、使用者が意欲的であることが長期的な成功の可能性を高めます。

ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
よく一緒に読まれているトピック

おすすめコンテンツ

ソーシャルメディア

TOP