マッサージ療法(マニピュレーションや身体をベースにした実践 マニピュレーションや身体をベースにした実践 補完・代替医療は大きく5つの領域に分類することができます。 全医療系 心身療法 生物学に基づく実践 マニピュレーションや身体をベースにした療法 さらに読む の1つ)では、痛みを軽減し、筋肉の緊張を和らげ、ストレスを軽減するために体の組織に対してマニピュレーションを行います。マッサージ療法には、なでたり按摩したりするものから(スウェーデンマッサージなど)、特定の部位に圧力をかけたりするものまで(指圧、神経筋マッサージなど)、軽く触れるものから体の深部に触れるものまで様々です。(統合、補完、代替医療の概要 統合、補完、代替医療の概要 統合健康・医療(IMH)および補完・代替医療(CAM)には、従来の西洋医学に歴史的に含まれていなかった様々な癒しのアプローチや治療法が含まれます。CAMの多くは、中国、インド、チベット、アフリカ、南北アメリカにみられるもののように、昔からその地域に伝わる治療システムに根ざしています。... さらに読む も参照のこと。)
医療上の利用
マッサージ施術者は、体の筋骨格系や神経系に働きかけます。また、普段はなかなか満たされない基本的欲求を満たすという点で、リラクゼーションや人の手での施術による有益性などがマッサージの治癒効果に含まれます。多くの筋骨格系の症状に対するマッサージの治療的価値は、広く認められています。次のような場合にマッサージが役立つまたは症状を軽減することが示されています。
頭痛
痛み(例えば、術後の痛み、慢性的な痛み、筋骨格痛、終末期ケア、骨盤痛、陣痛、熱傷、認知症における痛み)
線維筋痛症
気分障害(例えば、不安、抑うつ)
がん患者の気分や症状(例えば、痛み、疲労、ストレス、不安、リンパ液の排出)
早産児の症状(例えば、睡眠、成長、体重増加、消化器の健康を促進するため)
HIV/エイズ(例えば、生活の質、ストレス、免疫機能)
起こりうる副作用
マッサージ療法などの、体の組織に対するマニピュレーションを伴う療法を受ける際には、次のような注意点があります。
軽い不快感や症状の一時的な悪化
リスクがある人では、マッサージによって出血や皮下出血が起きることがあります。
骨粗しょう症がみられる部位やがんが転移した骨(転移性がん)の部位に直接圧力をかけるべきではありません。
さらなる情報
米国国立補完統合衛生センター(National Center for Complementary and Integrative Health:NCCIH):健康目的でのマッサージ療法(Massage Therapy for Health Purposes)