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CT(コンピュータ断層撮影)検査

執筆者:

Mehmet Kocak

, MD, Rush University Medical Center

医学的にレビューされた 2019年 6月
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やさしくわかる病気事典
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CT検査(以前はCAT検査とよばれていました)では、X線源とX線検出器が患者の周りを回転します。最近の装置では、X線検出器は4~64列あるいはそれ以上配置されていて、それらが体を通過したX線を記録します。検出器によって記録されたデータは、患者の全周の様々な角度からX線により計測されたものであり、直接見ることはできませんが、検出器からコンピュータに送信され、コンピュータが体の2次元の断面のような画像(スライス画像)に変換します。(CTとはcomputed tomographyの略ですが、tomoはギリシア語で断面を意味します。)また記録した画像から3次元画像を作成することもできます。

CT検査の手順

CT検査では、患者は可動式の台に横たわり、この台がドーナツ形の装置の中を通過していきます。その間に、この装置が患者の体の周りを回転します。装置の種類によって、可動式の台が少しずつ移動しては停止し、その度に断面像(スライス画像)が撮影されるようになっているものもあれば、台が動きながら撮影が続けられるものもあります。検出器は、まっすぐ移動していく患者の周囲を円を描くように動くため、一連の計測はらせん状に回転しながら行われるように見えます。そのためヘリカル(スパイラル)CTという呼び方をすることもあります。

撮影する部位に金属ボタン、スナップボタン、ジッパー、その他の金属製品の付いていない衣服を身につけ、アクセサリーはすべて外してください。これらのものを身につけていても危険はありませんが、X線を遮断するため画像がゆがむおそれがあります。また、画像がぶれるのを防ぐため、撮影中は動かないようにして、一定間隔で息を止めます。検査の最中、ウィーンという音が聞こえるかもしれません。

検査部位と装置の型式の新旧によりますが、検査はたいてい数秒から数分で終わります。胸部CT検査は1分もかからず、息を止めるのも1回きりで、ほんの数秒だけです。

通常、CT検査は外来検査として行われ、終わり次第、普段の生活に戻ることができます。

体内の画像:CT検査

CT検査では、患者が横になった可動式の台が装置の中を移動し、撮影装置がその周りを回転しながらX線を発生して記録します。装置の一方にX線を発するX線管があり、反対側にX線検出器があります。

体内の画像:CT検査

CT検査の用途

CT検査では極めて精密な画像が得られ、組織の密度や異常のある位置について単純X線検査以上に詳しく分かるため、体内の構造と異常を正確に突き止めることができます。また、筋肉、脂肪、結合組織など様々な種類の組織を区別できます。このようにCT検査では、単純X線検査では見えない特定の組織の詳細な画像が手に入るとともに、脳、頭部、頸部、胸部、腹部の大部分の構造の撮影に関して単純X線検査より有用です。

さらに、体のほぼすべての領域の病気を検出し、その情報を得ることもできます。例えば医師は、この検査で腫瘍を検出し、その大きさを計測して位置を正確に突き止めるとともに、近傍の組織への浸潤の程度を判定できます。また、脳膿瘍に対する抗菌薬、腫瘍に対する放射線療法といった治療の有効性をモニタリングする上でも有用です。

様々なCT検査

CT血管造影

CT血管造影検査では、CTと放射線不透過性の造影剤を用いることで、心臓に血液を供給する動脈(冠動脈)を含む、血管の2次元ないし3次元画像が得られます。従来の血管造影では動脈に造影剤を注射しますが、CT血管造影では静脈(通常は腕の静脈)に注射します。速やかに撮影を開始して、評価したい血管の中を造影剤が通過する時間に合わせて撮影を行います。コンピュータを用いて、画像から血管以外のすべての組織をデジタル処理により除去します。(冠動脈造影検査 冠動脈造影検査 心臓カテーテル検査と冠 動脈造影検査は、手術を行わずに心臓とそこに血液を供給する血管(冠動脈)を調べることができる低侵襲検査です。通常、これらの検査は、 非侵襲的な検査では十分な情報が得られない場合や、非侵襲的な検査では心臓や血管の問題が示唆されない場合、患者の症状から心臓や冠動脈の問題が強く疑われる場合に行われます。これらの検査の利点の1つとしては、検査中に 冠動脈疾患など様々な病気の治療も行えることがあります。... さらに読む 冠動脈造影検査 も参照のこと。)

CT血管造影は以下のものを調べるために行われます。

  • 動脈の狭窄または閉塞(血栓など)

  • 太い動脈にできたこぶ(動脈瘤)と裂け(解離)

  • 腫瘍に血液を供給する異常血管

CT血管造影は、 従来の血管造影 血管造影 血管造影検査は、X線を用いて血管の詳細な画像を描出する検査で、 CT血管造影検査や MRアンギオグラフィー検査と区別するために「従来の血管造影」と呼ばれることもあります。血管造影の撮影を行いながら、医師が血管の異常を治療することも可能です。血管造影は体に負担をかける検査法ですが、それでも比較的安全です。 血管造影では静止画像だけでなく動画(シネアンギオグラフィーといいます)も撮影でき、血液が血管内を流れる速さを測ることも可能です。(... さらに読む より安全で体にかかる負担も少ないため、よく用いられています(従来の血管造影のように動脈にカテーテルを挿入する検査は、静脈にカテーテルを挿入する検査と比べてわずかにリスクが高まります)。CT血管造影検査は、MRアンギオグラフィー検査と同等の正確性で血管の異常を描出できますが、従来の血管造影検査と比べると、わずかに正確性が劣ります。

CT血管造影の検査は、通常1~2分で済みます。

その他のCT検査

CTは以下の画像を撮影する目的で行うこともできます。

CT検査の短所

腹部CT検査で一般的に採用される放射線量は、1方向の胸部X線検査1回分の約300~400倍になります。新しいCT技術を用いると、放射線量をかなり抑えることができるとはいえ、CT検査は一般の人々における人工放射線への被曝の最大の原因となっていて、診療過程で生じる放射線被曝の約70%をこの検査が占めています。したがって、医師と患者はCT検査を行う度に、この検査のリスクと便益を慎重に検討するべきです(医療画像検査における放射線のリスク 医療画像検査における放射線のリスク 画像検査で使用される放射線(通常はX線)は、診断に有用なツールですが、放射線への曝露にはある程度のリスクが伴います( 放射線障害も参照)。 使用する放射線量は検査毎に異なりますが(表「 様々な画像検査で使用する放射線量」を参照)、ほとんどの場合、使用される線量は低く、一般的に安全とみなされています。例えば、胸部X線検査1回に使用する放射線量は自然環境で浴びる放射線の年間平均線量の100分の1にも届きません(... さらに読む を参照)。特に妊娠している可能性のある女性に対してはほかに検査の選択肢がない場合を除いてCT検査を避けるのが普通です。小児の場合もできるだけCT検査は制限すべきです。

CT血管造影で使用される放射線不透過性造影剤は、ヨウ素を含んでいることから、 ヨード造影剤 造影剤 画像検査では、特定の組織または構造を周辺領域から区別したり、詳細な画像を撮影したりするために造影剤を使用することがあります。 造影剤には以下のものがあります。 放射線不透過性造影剤:X線画像に写る物質 常磁性造影剤: 磁気共鳴画像(MRI)で用いられる物質 放射線不透過性造影剤はX線を吸収するため、X線画像上で白く見えます。典型的には以下のものを見るために用いられます。 さらに読む と呼ばれます。この種の造影剤を注射した後には、少数の人で軽度から重度のアレルギー反応や腎障害が発生することがあります。この種の造影剤に対してアレルギー反応を起こしたことがある人は、CT血管造影を受ける前にそのことを主治医に伝えておく必要があります。

国によっては、また米国でも一部の地域では、すぐにCT検査を受けられないことがあります。

知っていますか?

  • 医療による放射線被曝の大部分はCT検査によるものです。

  • CT検査で使用される造影剤に対してアレルギー反応を起こしたことがある人は、CT検査を受ける前にそのことを主治医に伝えておくべきです。

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