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超音波検査

執筆者:

Hakan Ilaslan

, MD, Cleveland Clinic Lerner College of Medicine at Case Western Reserve University

最終査読/改訂年月 2015年 8月
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超音波検査は、周波数の高い音波(超音波)を用いて内臓などの組織の画像を描出する検査です。プローブと呼ばれる装置で電流を音波に変換し、この音波を体の組織に向けて発信すると、音波は体内の構造で跳ね返ってプローブに戻ります。これは再度、電気信号に変換されます。コンピュータが、この電気信号のパターンをさらに画像に変換してモニター上に表示するとともに、フィルムやビデオテープに記録するか、コンピュータ上のデジタル画像として記録します。超音波検査では、X線を使用しません。

超音波検査は、痛みがなく、比較的安価で、非常に安全だと考えられており、妊娠中でも利用できます。

超音波検査の手順

超音波で腹部を調べる場合、検査の前の数時間は飲食を控えるよう指示されることがあります。

通常、超音波がよく伝わるように、調べたい部位の皮膚の上にどろっとしたゼリーを塗ります。そして手でつかんだプローブを皮膚に乗せ、評価したい領域の上で動かします。

検査部位によっては、プローブを体内に挿入することもあります。例えば、子宮や卵巣の詳しい画像を撮影したい場合は腟に、前立腺を観察する場合は肛門に挿入します。

心臓を評価する際、プローブを観察用の管状の機器(内視鏡)に接続し、それをのどから食道へ通して検査を行うことがあります。この検査は経食道心エコー検査と呼ばれています。

検査が終わったら、たいていの人はすぐに普段の生活に戻ることができます。

知っていますか?

  • 超音波検査やMRI検査では、X線を使用しません。

超音波検査の用途

超音波画像は瞬時に取得できるため、体内の臓器の動きと構造を動画のようにリアルタイムで描出できます。例えば、胎児の拍動する心臓の動きさえも見ることができます。

超音波検査は、甲状腺、乳房、精巣、四肢、一部のリンパ節など、体の表面近くにある組織であれば、腫瘍の増殖や異物の有無を調べるのに有効です。

また超音波検査は、腹部、骨盤、胸部の臓器の画像を撮影するのに有効です。音波は肺や腸の中などにあるガスや骨によって伝達が遮断されるため、内臓の超音波検査には特殊なスキルが必要です。超音波検査専門の訓練を受けた人を、超音波検査技師と呼びます。

超音波検査は、以下の病変の評価によく用いられます。

  • 心臓:例えば、心臓の拍動の異常、心臓の弁の異常などの構造的異常、心室または心臓の壁の異常な肥厚を検出します。心臓に対する超音波検査を心エコー検査と呼びます。

  • 血管:例えば、血管の拡張や狭窄を検出します。

  • 胆嚢と胆管:例えば、胆管の胆石や閉塞を検出します。( 肝臓と胆嚢の画像検査 : 超音波検査)。

  • 肝臓、脾臓、膵臓:例えば、腫瘍やその他の病気を検出します( 肝臓と胆嚢の画像検査 : 超音波検査

  • 尿路:例えば、腎臓にできた良性の嚢胞(内部が空洞になった病変)と、がんの可能性がある充実性の腫瘤(内部が空洞ではない病変)とを区別したり、腎臓、尿管、または膀胱の結石などによる閉塞やその他の構造的異常を検出したりします( 超音波検査)。

  • 女性生殖器:例えば、卵巣、卵管、または子宮の腫瘍や炎症を検出します( 婦人科疾患の検査: 超音波検査)。

  • 妊娠:例えば、胎児の成長と発達の評価、胎盤の異常(前置胎盤[ 超音波検査]と呼ばれる胎盤の位置的な異常など)の検出を行います。

超音波検査は、医師が生検のために組織サンプルを採取するときにも頼りになります。超音波検査により採取器具の位置や採取すべき部位(かたまりなど)が分かります。そのため、医師は器具を挿入する位置を目で確認しながら、目的の部位に直接到達させることができます。

様々な超音波検査

超音波検査で得られる情報にはいくつかの表示方法があります。

  • Aモード:グラフ上にとがった波として表示されます(眼の検査時に使用されます)

  • Bモード:解剖学的な2次元画像として表示されます(妊娠中の胎児の成長の評価または内臓の評価に使用されます)

  • Mモード:動く対象が持続的な波として表示されます(胎児の心拍の評価または心臓弁膜症の評価に使用されます)

最もよく使用されるのはBモードの超音波検査です。

ドプラ超音波検査

ドプラ超音波検査は、動く対象物に音波があたって反射する際の周波数の変化(ドプラ効果といいます)を利用するもので、医療画像検査では、血液中の赤血球を動く対象物としてとらえます。そのため、ドプラ超音波検査は以下の評価に用いることができます。

  • 血管内を血液が流れているかどうか

  • 血流の速さ

  • 血流の向き

ドプラ超音波検査は以下の目的で用いられます。

  • 心臓がどの程度機能しているかを評価する(心エコー検査の一環として)

  • 血管(特に脚の静脈)の閉塞を検出する(例えば、静脈が血栓によって閉塞する病態である深部静脈血栓症など)

  • 動脈(特に頸動脈[脳に血液を送る首の動脈])の狭窄を検出する

スペクトルドプラ法による超音波検査

この方法を用いると、血流の情報がグラフで表示されます。血管がどの程度閉塞しているかを評価するのに用いることができます。

デュプレックス法によるドプラ超音波検査

この方法は、スペクトルドプラ法とBモードの超音波検査を組み合わせたものです。

カラードプラ超音波検査

カラードプラ超音波検査では、ドプラ超音波検査のモノトーンの画像に、血流の方向を表す色が重ねられます。通常、赤色はプローブに向かう流れ、青色はプローブから遠ざかる流れを示します。色の明るさは血流の速さを表します。

カラードプラ超音波検査は、頭頸部の動脈の狭窄や閉塞を確認して評価するのに役立つことから、脳卒中のリスクの推定に有用です。また、一過性脳虚血発作または脳卒中を発症したことのある人、症状はないものの動脈硬化の危険因子のある人を評価するのにも有用です。カラードプラ超音波検査は、内臓や腫瘍の血流の評価にも用いられます。

超音波検査の短所

プローブを体内に挿入する際に多少の不快感を伴うことがあります。まれに、プローブを挿入する際に組織が損傷して出血または感染が起こることがあります。

骨やガスがあると超音波が遮断されるため、特定の構造物(骨や気体の後方にあるもの)の画像を得るのは困難です。

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