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上腕の骨折

(上腕骨近位部骨折、肩関節骨折)

執筆者:

Danielle Campagne

, MD, University of San Francisco - Fresno

最終査読/改訂年月 2017年 12月
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本ページのリソース

上腕の骨折は、上腕の骨(上腕骨)の上端で起こり、肩関節に影響を及ぼします。

  • 通常、上腕の骨折は、転倒した際に腕を伸ばしたままつくことで発生します。

  • 折れた骨片がその場にとどまったり骨片どうしが近くにあることが多いため、自然に治る傾向があります。

  • この骨折は肩と上腕に痛みや腫れを引き起こし、腕の動きを制限します。

  • 上腕の骨折の診断は、X線検査のほか、ときにCT検査の結果に基づいて下されます。

  • 通常はつり包帯(ときに固定帯)だけで十分ですが、折れた骨の位置を戻したり関節を置換したりするために手術が必要になることがあります。

通常、上腕の骨折は、転倒した際に腕を伸ばしたままつくことで発生します。また、直接的な打撃を受けて起こることもあります。折れた骨片が元の位置から動かないか少ししかずれないことが多く、自然に治りやすい骨折です。

上腕の骨折は、高齢者に多く発生します。

上腕の骨折

上腕の骨(上腕骨)の上部に起きた骨折は、肩の痛みを引き起こします。これは、上腕骨が肩関節の一部になっているためです。上腕骨の様々な場所が骨折します。下の図はその一例です。

上腕の骨折

症状

肩と上腕に痛みと腫れが起こります。患者は腕を容易に上げることができなくなります。

神経が損傷して、上腕にしびれが生じることがあります。

診断

  • 医師による評価

  • X線検査

  • ときにCT検査

上腕の骨が折れたと思われる場合は、できるだけ早く医師の診察を受けてください。

医師は患者に何が起きたのか、また、どんな症状が出ているかを尋ねます。さらに肘と鎖骨も診察します( 骨折の概要 : 診断)。

様々な角度から肩関節のX線検査を行い、骨折の有無を確認します。

X線検査の結果がはっきりしない場合は、CT(コンピュータ断層撮影)検査を行います。CT検査は、X線検査とコンピュータ技術を組み合わせて、患部の詳細な3次元画像を作成する検査です。

治療

  • 通常はつり包帯

  • 関節可動域訓練

  • ときに、折れた骨を整復や関節を置換する手術

ほとんどの上腕の骨折はつり包帯で治療しますが、ときに布や帯(固定帯— 関節固定に用いられる一般的な技術)で折れた骨を正しい位置に固定します。

肩関節は永続的なこわばりを起こしやすいため、コッドマン体操のような肩関節の可動域全体を使う運動をできるだけ早く開始します。特に高齢者では注意が必要です。

コッドマン体操

まず、次の態勢を取ります。

  • 腰を曲げ、患部側の腕を床に対して垂直に下ろします。

  • 腕と肩の力を抜きます。

  • 膝を少し曲げます。

続いて、以下の動作を行います。

  • 腕をゆっくりと前後、左右に振り、時計回りに、さらに反時計回りにまわします。

  • 腕の振りにあわせて、同じ側の足に体重を移します。

  • 耐えられる範囲で、動きの幅を次第に大きくしていきます。

この運動では、ほとんど痛みが起きない程度に腕を動かしてください。この運動を2回行い、それを1日に数回行うとよいでしょう。この運動は、つり包帯や固定帯で腕を固定していても(つまり、ほとんどの場合に)行います。肩関節の骨を動かすことで、関節のこわばりを予防できます。

コッドマン体操

知っていますか?

  • 可動域訓練は、上腕が骨折した後すぐに、つり包帯をしていても、開始する必要があります。

骨が複数の骨片に分かれている場合は、整形外科医に紹介され、折れた骨片の整復を受け、金属製のプレート、スクリュー(ねじ)、ワイヤーによる骨の接合を受けます(観血的整復内固定術[ORIF])。

肩関節全体を人工関節に置換する場合もあります。

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